[2003/06/02]
改良型16MB拡張メモリを、作りました
これまでに作った16MB拡張メモリは、EDOを使った未対策の16MBか、FPを使った無問題の16MBだけでした。
確認のため、EDOチップを使った対策型16MBをやっておこうと考えていましたが、偶々ドジな買物をしたキッカケ(?)もあって、対策をした16MBを作る事になりました。
この対策で、64165/65165系チップでも「FDの読み書き時、FDが壊れる現象」が回避できている事が確認できました。
これで、EDOチップを使った拡張メモリ16MB版も、完成形になりました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
改良すべき問題と対策
問題点は、EDOチップを使い*UCAS信号だけを*OEに供給した場合、上記のように「FD読み出し時にも、FDの内容が壊れる」事でした。
これを回避するには、*LCASと*UCASの両方の信号をANDゲートで纏めてから*OEに供給すればよい事が分かっており、既に(5113165チップを使った)32MB拡張メモリでは実施済みですが、(64165/65165系チップの)16MBでは未確認でした。
現物の手持ちが無いのも気になっていましたので、今回(KM416V4104というチップで)1枚作ってみました。左上図が結線図。
しかし、これは作るのに結構手間が掛ります。FPタイプ64Mbitsチップを使って16MBを作るよりも、EDOタイプ128Mbitsチップを使って32MBを作るのに近い感じ。
結果
PC-DOSとWin95の両方で、FDの読み書きでFDの内容が壊れないか調べてみましたが、異常はありませんでした。つまり、結果はOK!
ついでに、凝りもせず、またニスを塗って配線を固めました。(今回は慎重に、コネクタ内部に入り込まないよう注意)
乾いてから、何度も別コネクタで抜き差ししてから、再度確認も。
ドジな買物?
ある店で72ピン32MBEDOの2枚組み64MBモジュールを見付けたので、"もしかしたら!"と買ってみました。しかし、帰り路でデスク・トップ用は電源電圧は5Vだと気が付きました。
(後で、チップ名K4E641611で調べたら、やはり間違いなく5Vバージョン。これが、K4E641612なら、3.3Vなんですがねぇ)
これまで、ノート用144ピンのモジュールばかりだったので、チップは何も考えなくても3.3Vだったのですが、デスク・トップ用では違いました。
これがもし3.3Vだったら、改良型を作ってやろうと考えていたのですが、多分、これでは動かないでしょう。思い立ったのに途中で止めるのも癪なので、代わりに手持ちの32MBモジュールを潰して、やってみたわけ。
ところが、後日試しにやってみたら、5Vチップでも動きました♪