[030128]
TP530Csが、換装CPUで動き出しました.
CPUをAm5x86に換装したTP530Csですが、電源投入後ちょっと動いて停まってしまっていました。
てっきり、"本体が壊れた、いや、壊した!"と思っていたのですが、執念深くCPUの足ピン周りを調べていたら、"ヤッパリ!なもの"を発見!
まぁ、ピンの奥の方の半田ブリッジを見付けただけの事ですが。で、それを取り除いたら、動作し始めました。
でも、CPUの誤動作が嫌で、今は100MHzで動かしてます。
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端子の再々・・・チェック.
動作しないマシンを"ただ眺めていれば自然に動き出す程の眼力"があればいいな!と思いながら、買い込んである幾つかのルーペで、繁々とCPUの足ピン列を覗き込んでいました。(読書百遍、意自通...いや違うか?)
CPUが乗ったボードを透かしたりかざしたりして、見方を変えていると、光の加減で半田のフラックスが、金属反射に見えたりします。その度毎に、細いマチ針で穿っては、確かめていました。
半田ブリッジの発見と除去.
ルーペの倍率を替えて、足ピンを眺めながら何周もしていたら、あるピン間の奥の方に、フラックスか(あるいは半田か)の微かな反射がチラッと見えました。多分、フラックスだろうと思いながら、念のため、針で探ると僅かに引っ掛かりが感じられます。もしかしたら!半田ブリッジか?
奥の方なので、外から半田鏝を当てても、そのままではちょっと取り除けそうにありません。
そこで、一度たっぷりと半田を足してから、半田吸い取り線で吸い取りました。
処置の結果.
ブリッジを取り除いたら、動きだしました!!
結局、問題の不動の原因は、ピン間のショートでした。(こんな状態で、よく壊れなかったもんです)
(基板がどうのこうのと疑ってた話は、どうやら早とちりだったようです)
でも、暫くしたら、マウス・カーソルの軌跡が四角で残ってしまい、画面が段々悪くなる♪悪くなる♪
(いかん!これでは使い物にならん。調べてみよう)
表示異常とその原因.
電源ON後、ある程度時間が経つと、表示異常が出て来ます。
始めは、拡張メモリなどを疑っていましたが、クロック周波数を下げてみると出なくなるようなので、どうやらCPUの温度上昇が原因のようです。
それなら、CPUの放熱を良くすればいいでしょう。
でも、あまり大袈裟な放熱器も付けられないので、アルミ板の切れ端をCPUの上(キーボードの下)に挟んで、CPUの頭との接触を良くするだけにしました。
また、それだけでは心許ないので、動作周波数も下げる事にしました。しかし、この場合、ベース・クロックを落とすよりもCPU倍率を落とす方が、性能維持の程度が良いはず!(?)
クロック,倍率などの設定箇所.
様子を見て、CPU内部クロック倍率を4倍から3倍へ落とす事にしたのですが、一度蓋をしてしまったら、また開けるのが面倒です。(修理した液晶向けコネクタを、また外すのも心配!)
そこで、キーボードを開けただけで、倍率設定ジャンパ箇所R83が見えないか、調べてみました。
"おっ!ギリギリ見える、見える。"(左の写真、中央の赤丸印の箇所)
先細半田鏝も入りますので、ここのジャンパを付けたり外したりできます。
(また、この状態で、クロック周波数変更も簡単にできます。左側の赤丸印)
ベンチマークと使用感.
動作が安定した状態で、以前との比較のため、Windsockで測ってみました。
133MHzでは他のAm5x86機と同じ程度なのですが、100MHzにすると、やはり見掛けは下がります。けど、486DX2の66MHz時と比べれば、かなり上がった(と、思いたい)。
夏場を考えて、最終的に100MHz設定で行く事にしました。(尚、メモリは、拡張16MB、トータル20MB)
実際の使用感では、電源ON/OFF前後の待ち時間は、(測定はしていませんが)以前に比べるとずっと短かくなりました。結構々々、コケッコー!
(で、再び、プリント・サーバに返り咲きました)
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