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[令和二年三月二十七日(2020.3.27)]
PC110 廃主基板の検討 1

+++ 無謀な挑戦?! +++

 Lycettさん(UK)から、(もしかしたら動くかもしれないという)「PC110」のジャンク主基板を頂いたのだが、これをこの形のままで、動かせないかと考えている。

現状では、内蔵バッテリの腐食の影響で、「ポトリ(ポート・リプリケータ)」との結合コネクタの殆どピン群が欠落しているので、もう「ポトリ」を利用することは出来そうにない。
しかし、動作させる為の道具立て類、例えば、「キーボード」や「ディスプレイ」、それに「CF(コンパクト・フラッシュ)」を装着するソケット類が、全部、この主基板上に載っているので、操作の方は何とか可能だろうと思う。(図2<クリック>)
尤も、“液晶表示”の方は、多分、最後まで苦戦するだろうけど。

最初の課題は、電源の準備だ。
取り敢えず、電源端子らしい箇所に、(いきなり!)9Vを加えてみた。
おお!「小液晶(液晶インジケータ)」に、[IBM]の文字が出て、その後、充電100%表示が断続的に出るではないか?!(図1)
しかし、主メモリのひとつが急激に熱くなったので、一旦電源を切った。
何か部品が、壊れたかもしれないが、後で直そう。
電源として、5Vと3.5Vが必要らしいのは分かるのだが、どのポイントへ供給すればよいのかが、未だ分からない。

こうして、始めた動作検討”だが、これは、無謀な愚挙かもしれない。
しかし、これが上手く行けば、BIOS書き換えの道具|材料にしたいという希望がある。
今は、楽しみながら、各チップの電源端子(VssやVccなど)を調べることから始めている。


[令和二年三月三十日(2020.3.30)]
PC110 廃主基板の検討 2

+++ 電源9V印加は失敗!? +++

最初、5Vでは無反応だったので、いきなり9Vを印加してみて、「小液晶(液晶インジケータ)」に表示が出たので喜んだのだが、あの行動はどうやら失敗だったようだ。

「メモリ・チップ」のひとつが極端に熱くなったし、その後、電源系統も変になったらしい。
先に3V電源を与えたら、5V系から3Vの電圧が出て来た!?(図3)
ところが、5V系に電圧を印加しても、3V系には何も出ない。(図4<クリック>)
(水は高きから低きへ流れ、電圧は低きから高きへ流れる?これも世の常!)
昔、コンピュータの複数電源は、投入順序が定められていて、それを守らないと正常に動作しないということを聞いたことがあるが、このボードではどうなのだろう?

まぁ、余談はさて於いて、オッシロで信号を追っていたら、「BIOSチップ(E28F002BX-T)」のCE#や、A0、A1端子には、当初、パルス信号が見えていたのだが、実験回数を重ねる毎に、それらが消えて行った。
「クロック発振器」の方は元気良く働いているが、もしかしたら「CPU(486SX-33)」が弱って来たのかもしれない。
...となると、この実験も此処で終わりかもしれないなぁ。


+++ メモリ・チップ(M5M4V16160BTP)を外してみたが +++

もしも、「CPU」の働きが弱くなった理由として、急激に熱くなって死亡したらしい「メモリ・チップ」の所為かもしれないと考えた。
思い切って、それを外してみた。(図5)
しかし、結果は変わらず/良くならず。

尚、今回初めて、周辺を保護するのに、「ポリイミド・フィルム(20mm幅x20m長)」(¥480送料込み)を使ってみた。(図6<クリック>)
これは良い!・・・周りの小部品が、高温度ブロワで吹き飛ぶ心配が無くなった!
(勿論、世の中では既に普通に行われていることだが、当苑は、何せ、周回遅れで歩いているので、こうしたことも“新しい試み”なのだ。苦笑)

この“空き地”には、いずれメモリの動作品を載せるつもりだが、その前に、試しに、自家製「拡張メモリ板」を載せてみた。
...だが、状況は変わらず。
(もし、このボードだけで動作させられれば、“メモリ拡張”も簡単だぞ!と独り言)


[令和二年四月三日(2020.4.3)]
PC110 廃主基板の検討 3

+++ 化粧直し +++

未だ、ボード全体の不良状態を治せる目途も立っていないのだけれど、各LSI(の位置など)を目立たせようと、“刻印”の“化粧直し”をした。
速乾性の白色絵具をLSIの表面に塗り付け、生乾きの時にちり紙などで拭き取れば、消え掛けている“刻印”が鮮明になる。(図7)
新しく載せ換えた「メモリ・チップ」にもそれを施した。(図8<クリック>)
しかし、(期待していた)アクセス信号などは、来ていなかった。

CPU-486SXより外縁側に、NEC製のワンチップ・マイコン(uPD17137AGT)があるが、これには電源5Vが供給されていなかった。
経路が分からないので、+5V点から線(黄色)を引っ張って来て、強制的に+5Vを与えたら、クロック発振回路が動作し始めて、約8MHzのクロックが供給されるようになった。
でも、このマイコンが正常に動作している様子は無く、未だ何の出力も見られない。
現状は、RESET端子は、H/inactive、また、INT端子は、H/activeである。


+++ IS6は謎? +++

へろへろ3氏から、「IS6」は壊れ易いとお聞きしたので、早速「LCR-T4」で調べてみた。
先ずは、“オン・ボード”ではどうか?...と、待ち針3本と、小クッション材とで、プローブ/探針を作って、「IS6」の端子に当てて、「LCR-T4」を働かせてみた。(図9)
ところが、なかなか反応が出ない。...そして、出た結果が、“unknown or damaged !"だそうな。
やはり、“オン・ボード”では、他の素子が沢山繋がっているから、無理だろうと思う。
そこで、取り外して単体で測れるような治具を用意した。(図10<クリック>)
だが、これで調べても、同じように“unknown or damaged !”と出る。
片側2本だけを見ると、試す度に“ダイオード”であったり、“抵抗”であったりと様々で、定まらず。
何ともはや、不可解な反応ではある。
この素子は壊れているのかもしれないと、もう一つの「IS6」を外して調べてみたが、やはり同じ状況だ。

“配線幅”を観察すると、いずれも“幅広線”に繋がっているので、これはきっと電源関係だろうと推測中。
最初に「IS6」を外した後の端子の電圧を見ると、5V、2V、0.4Vとなっている。
この状態は、理解に苦しむ。
使える素子としては、“トランジスタ”か“ダイオード”位しか思い付かないが、それを入れた結果、5V系電源と2V系電源とがガッツンコするわけだから、あまり好ましい状態ではない。

こういった状態などから、これらの素子の機能や働きを推測するのは面白いが、なかなかに難しい!
ま、これら「IS6」は暫く外したままにしておこう。

昔、偶に使っていた“シグナル・トレース法”を思い出したので、“オシロ”とその“1KHz信号”を使って、配線の繋がり具合を追ってみようと思う。


[令和二年四月七日(2020.4.7)]
PC110 廃主基板の検討 4

+++ 「IS6」はPNPだった! +++

先回、「IS6」の素性が分からず、基板から外したままだったが、状況は良くない。
「メイン・メモリ群」の電源端子に3.3Vが加わらなくなっているので、其処を戻せば改善されるかどうかを調べる必要がある。

代わりになりそうな、チップ・トランジスタを(ネットで買って)付け(替え)てみようと考えた。(NPN:2SC2713Y /100個 ¥518送料込み、PNP:2SA1298Y/100個 ¥258送料込み)
しかし、「NPN」か「PNP」のどちらか分からないので、取り敢えず「NPN」を付けてみたが状況は良くならず。
(半田付けの繰り返しは、基板パターンが傷むから出来るだけ減らしたいので、今はまだNPNを付けたまま)

...ふと思い付いて、昔、「高温度ブロワ」を買った時に、基板群からせっせと取り外した(未整理ジャンク箱内の)“小パーツ群”を調べてみた。
何んと「IS6」が4個も見付かった!ラッキー♪
そのうち1個は“unknown or damaged"だったが、正常そうなのが3個、手に入った!
それを「LCR-T4」で調べたら、「IS6」は“YクラスのPNPトランジスタ”だそうな。(図11)

ちょうど買ったばかりの“PNPチップ・トランジスタ(2SA1289Y)”を比較のために測ってみたら、特性はほぼ同じで、これなら置き換えは可能だろう。(図12<クリック>)

実は、端子(足)の順序が、予想とは違っていたので、面食らってしまった。
(3本足のトランジスタは、真ん中が「コレクタ」だとは知っていたが、このチップトランジスタでも、そうだったとは!私は、てっきり、真ん中が“ベ−ス/ゲート”だろうと思っていたのだが)
これで、「IS6」の素性が分かった!
問題個所には、取り敢えず、同じ「IS6」に付け替えようと思っている。


+++ ベンチ&電源を整備 +++

これまで、5V、3.3V電源として、可変の安定化電源を用いて来たが、これらは他の用途に使うこともあるので、今回は専用の電源を用意しようと考えた。
ヤフオク!」で“小型電源ユニット”を2台ほど買ってみた。(AcBel 200W ¥920送料込み、API 90W ¥798送料込み)...が、どちらも大き目で嵩張る。

改めて自苑内のジャンク棚を探したら、段ボール箱の中に、旧型で小振りのものがあった。(NMB 280W)(サイズ的には、これが一番コンパクトで最適だった。買った2台が無駄になったが)

それの、余分な端子&リード線を切り取って、「メイン・コネクタ」から出ている7本だけを使うことにした。
今回だけでなく、他用途にも流用が出来るように、+5V(赤),+3.3V(橙),+12V(黄),-12V(青),5VS(緑),GND(黒)の「中継端子部」を設け、それに接続するようにし、百均ボード”(20x30cm)の上に乗せた。(図13)
(おまけとして、「電源ユニット」上に“ソフト・パワーSW”と“ファンON/OFF SW”を設けておいた。ファンは、そんなに温度上昇は無いのに、煩い音を発てるから、通常はOFFだ)
これで、電圧可変式の時のように(うっかり/ちゃっかり/どんがらりんと♪)+5V電源を+9Vにまで上げてしまう気遣いは無くなって、安心!

しかし、また失敗をやってしまった。
PC110ターゲット・ボード」の「電源受けコネクタ」の根元の強そうな箇所に、「電源リード線」を半田付けしておいたのだが、うっかりリード線を捩じった時に、それが外れてしまい、同時に下のパターン部まで剥がしてしまったのだ。(オヨヨ!(><;?)

で、今回は、(羹に懲りて)ビニール線は止めて、少し柔らかい「単線」で接続し、途中を「ホット・ボンド」で固めた。(図14<クリック>)
尚、(仮の)接続は、「BOWMAN」側の端から8番ピンに+3.3Vを、ビデオメモリ側の端から10,11番ピンに+5Vを、接続している。
これで、主なLSIには“適当な電源”が供給されていると思うが、まだ確信は持てていない。


[令和二年四月十一日(2020.4.11)]
PC110 主基板で小発見 5

+++ 3.3Vの注入最適箇所を発見! +++

先日、3.3V電源の仮注入箇所を決めたが、今回、それを適正(と思う)箇所に変更した
メモリ・チップへの電源供給ルートを(テスタによる導通テストで)探っていたら、中型キャパシタ2個の片側と導通があるのが分かった。
尚、経路を同定するのに、“シグナル・トレース法”を考えていたが、上手く検出出来る経路もあるが、電源系はパルス波形が鈍って直流になってしまうので使えなかった。

其処へ3.3V電源を接続してみた。(図15)
此処には中型のキャパシタが2個も置いてある!これは、きっとノイズ除去用のパスコンに違いない!だから、電源ラインに違いない!というわけだ。

結果、メモリ・チップに電源が供給されるようになり、様々な(良い)変化が見られた。
今まで、何の変化も見られなかったメモリのアドレス入力端子に、(CPUからの)信号も見られるようになった。(図16<クリック>)

基板上にある「PW-SW(電源スイッチ)」は、今の処、何の役目も果たしていないが、これも利用出来ればしたいものだ。
こんな探索行為は、金属鉱山を探し回る”山師”のそれのようなものだろうな。
まぁ、何処まで探索出来るか分からないが、兎に角、愉しみながら、根気良く調べて行かねばならないと思っている。(笑)



+++ BIOSやメモリに、アクセス信号が来た! +++

3.3Vを適正に供給出来るようにしたら、メモリ・チップのアドレス端子群の各所に、パルス状の信号が観測されるようになった。

更に、BIOSチップ端子群にも、アクセス信号が見られる。(図17)
今の処、A0,A1端子にパルス状のLow信号しか見られないが、もっと改善が進めば、アクセスしているアドレスや出て来るデータを分析出来るようになるかもしれない。(図18<クリック>)

今は、まだ想像の域だが、もしかしたら、ボード上でBIOSチップを書き換えなければいけなくなるかもしれない。
となると、“0.5mmピッチの半田付け”に悩まねばならなくなるかな?(苦笑)
でも、こちらの方が、挑戦のし甲斐がありそうだ。


+++ [151-015]は、レベル・シフタ?! +++

オシロで各所を調べていると、U77[151 015]の両側の端子で、興味深い信号群を発見!(図20<クリック>)
左右の端子で、“電圧レベル”や“パルスの高さ”が異なっていたのだ。(図19 横幅だけを1/2に縮めて、合成)
ピン番号の若い方(左側#11)は3.3Vで、大きい方(右側#14)は5Vだった。
(レベルシフタには、「一方向型」に限らず、「双方向型」もあるそうなので、これの入力や出力が、どちら側なのかは、不明)
24ピンの「レベル・シフタ相当品」を探してみたが、まだ見付けることが出来ないでいる
後日、HD151015Renesas)と判明。

因みに、CPU-486SXは5Vで、メモリは3.3Vなので、バス・ラインには「レベル・シフタ」が不可欠だ。
でも、この[151 015]は、そんな仕事ではなくて、もっと単純な仕事を請け負っているのではないかと思う。(実は、まだ良くわからないが)


+++ 「小液晶(液晶インジケータ)」は、「M38223」で駆動! +++

正常な「PC110」では、電源を入れた直後に、「小液晶(液晶インジケータ)」にIBM」を模した表示が出る。
この実験を始めた一番最初に、その表示を見たのだが、その後は、見ることが出来ない。
しかし、何とかそれを再現させたいと思い続けている。

これを駆動するLSIは、当初、基板の真下にある「NEC D17137AGT」ではないかと考えていたが、丁寧に経路を探ったら、実際は「MITSUBISHI M38223E4HP(8ビット・ワンチップ・マイコン)」であることが分かった。
このLSIも、3.3Vを供給したら動き始めたようだが、まだ、“表示用出力”は、何も出せていない。
どうやら、RESET端子がActive(Low)になったままなのが、原因らしい。

そこで、脚ピンを持ち上げてオープンにする方法を試してみた。(図21)
(回復が難しいから、他の細い配線などを切断することは避けた)
その結果、「小液晶(液晶インジケータ)」に“表示”が出た!(図22<クリック>)
ただ、これは制御された状態での出力ではないので、乱れた表示しか出ていないようだ。
何とか、この「小液晶(液晶インジケータ)」上に、整った表示が出るようにしたいものだ。


[令和二年四月十四日(2020.4.14)]
PC110 主基板の検討 6

+++ 小液晶(液晶インジケータ)を表示させる +++

先回、「小液晶(液晶インジケータ)」を表示させるのに、「M38223E4HP」の「RESET端子(#25ピン)」を切り離すという荒業を使ったが、そのデバイスのデータ・シート/技術資料をみたら、「RESET端子」は、抵抗でプルダウンしてあって、+電圧を印加すれば、RESETが解除されるらしい。
実回路を探したら、近くの「VT74 541」の#4ピンの箇所が、それらしいことが分かった。
で、其処を、線で強制的に3.3V(電源)に吊ってみた。(図24<クリック>)

それで、電源投入直後から、「小液晶(液晶インジケータ)」の表示が出るようになった。(図23)
しかし、期待していた“IBM”を模した表示が出て来ない?!
そういえば、電源に+9Vを印加していた時に、後になるほど、形が崩れて来た記憶がある。
このデバイスの絶対最大定格は“+6.5V”、とあるから、多分、中のROMパターン辺りから壊れて行ったのかもしれない。
時間経過に伴って、順次表示の形が変わって行くので、“タイマー”などは、まだ生きているようだ。(図23 上から下へ変化)

しかし、“リアルタイム・クロック(RTC)”による時計表示が出ない。
これは、BIOSが正常に動き出す前の“重要なチェック項目”の一つなので、もし“RTC”が正常に動いていないとなると、BIOSは先へ進まないし、かなり厄介な問題になりそうだ。

「小液晶(液晶インジケータ)」に“表示”は出たけれど、(...後に難題が山積...)といったところ。


+++ CFアクセス表示用LED +++

「小液晶(液晶インジケータ)」の表示は出せたが、これだけでは、全体の動作状態の確認は無理!
もう少し、CPUの働きを見る方法は無いかと考え、以前にやった“CFへのアクセス表示を、試してみた。
アクセス表示用LED」のマイナス側は左から11番目、330Ωプラス側は左から26番目のピンに、直接半田付け。(図26<クリック>)
(丸裸のボードだから、こういった細工は、簡単に出来てしまう♪)

で、LED表示の様子は、CFを差さない時は、電源投入時に一瞬だけ光るが、その後は消えてしまう。
CF(ブート可能か否かは問わず)を差しておくと、LEDは点灯しっ放し。
ただ、容量が1GB以上のCFでは、電源投入後点灯するが、直ぐに、一瞬チカッと瞬くことがある。
容量が4GBとか16GBになると、その瞬きの深さが深いような感じがする。
活発にアクセスしている様子が無いので、少し失望しているのだが、それでも、“CFの存在を検知”していること、その“容量の違いを識別”しているらしいことは、分かった。

これで、表示部が3か所になったが、これだけでは、全体が活性化しているのかどうかまでは、分からない。
“液晶表示部”も、何か表示出来るものを用意したいが、今の処、液晶向け出力は、何も出ていないように見える。


+++ ボード上のIC、LSI群 +++

もう少し、他の回路・部品も見て行きたいと思った。
そこで、以前、自分で分析・分類したIC、LSI群のリストを思い出して、取り出してみた。(図27、図28<クリック>)

何だ?これは!(問題のフラッシュ・メモリは見付けられなかったが、)今まで不明としていた「V74 541」などが、標準ロジックであることなど、既に明らかだったんだ!

私自身、(“記録したこと”は覚えていたのだが、)“記録内容”そのものを、綺麗さっぱり忘れていたわけだ。
アホか!...と同時に、良くやった!ということでもある。笑 ...しかし、これのネタ元は何処なんだろう?自分では、思い出せないが)


これで、回路が追い掛け易くなるだろうし、また不良化しているICの発見も、容易になると思う。
でも、LSIの方は、不良化していたら、もうお手上げだが。

ここに来て、「内蔵4MBフラッシュ・メモリ」は何処にあるのだろう?と気になり始めた。
ちょっと探したくらいでは、見付けられない。はて?何処なんだろう?...
後日、気が付いたのだが、「CFスロット」の下に、SunDisk製の「コントローラ(SC414281PU4)」と、メモリ(SDLB-4 547)らしいものがある。これが、“内蔵4MBフラッシュ・メモリ” かもしれない。

因みに、YouTube」の動画:「IBM PC110 Palm Top Technical Tour and Teardown by「Beige-o-Vision」を、時折、拝見させて頂いているのだが、其処でも「4MBフラッシュ・メモリ」には触れられてはいない模様。


[令和二年四月二十六日(2020.4.26)]
主基板用の部材入手 7

+++ 電源コネクタを入手! +++

これまでは、試行錯誤しながら、基板に直接“電源線”を半田付けしていたが、接続箇所を誤らない為にも、「電源コネクタ」経由にしたかった。
しかし、こんな(先進的だったけど)旧型のマシンの部材が、果たして、今でも残っているのだろうかと半信半疑で探し回っていた。(最初のは、不適合だった

正しい部品名が分からぬまま、写真だけを頼りに探したのだが、販売店(株:モノタロウ)に問い合わせて図面を貰って、やっと確認が出来た。(図29)
品名は、「TE Connectivity 基板ヘッダ, 40極, 2列, ストレート, 基板対基板 0.8mm Free Heightシリーズ 5179029-1」だそうだが、「TE 5179029-1」(+ヘッダ)で検索すれば、出て来ることが、分かった。
購入費用は、4個で¥2,548税・送料・手数料込み。納期は約10日後。

ただ、これだけでは、リード線の半田付けには耐えられないので、別途、これを補強出来そうなPCB(プリント基板)を探した。
4端子程余るが、「Sunhayato SSP-83」が、丁度良さそうだったので、1枚だけ発注。
費用は、2連1枚¥1,193税・送料・手数料込み。これも納期は約10日後。(図30<クリック>)
(こちらの方は、大阪・日本橋でも手に入ると思うのだが、今の時期/コロナ菌増殖中?は、通販の方が無難かも)

やっと手に入ったが、コネクタ+基板間の“半田付け”は未だ。
その内、コンディションの良い時に、慎重にやろうと思っている。


[令和二年四月二十九日(2020.4.29)]
主基板 電源端子解析8

+++ 電源端子の工作 +++

慎重に作業をしようと決心して“半田付け”を始めたが、やはり、(2枚の)取り付け上下を違えてしまった。(図31)
2枚とも同じ構成にしようと考えていたが、「電源コネクタ」の(左右でサイズや位置が異なる)“ガイド/突起”を残そうとしたから、ミスしてしまったのだ。(図32<クリック>)
この突起は、先に削ってしまっておけば良かった、と後悔している。

本来は、1枚だけ完成品があればいいのだが、実は、他の1枚を“手元参照用”として、“裏側の端子位置の確認”などに使おうと考えていたのだ。

この「電源コネクタ」の端子番号の付し方が、(シルク印刷も無いので)分からず。
なので、参考情報が見付かるまで、暫くは、決めないでおこうと思う。
しかし、この「コネクタ+ピッチ変換基板」(=小基板)のお陰で、“電源端子部”の確認や処置が随分楽になった♪


+++ 電源端子の解析、電源印加部の追加 +++

この「小基板」上の端子群を、「オシロ」や「テスタ」と「LCR-T4/チェッカ」を使って、“電源供給の追加箇所”を探した。
除外した端子は、
 *基板上の電源スイッチの操作で、ON(+5V)/OFF(0V)を繰り返す(出力らしい)端子
 *約0.5秒毎にON(+5V)/OFF(0V)を繰り返している(出力らしい)端子

LCR-T4」で、何か情報が得られるかなと、(半信半疑ながら、)試してみた。
方法は、#1端子に+5V(「電源ユニット」から切り離し)、#3端子にGNDを繋いで、#2を調べる箇所(Target)に当てて反応を見た。
興味深いことに、5か所で[2 Diode]の3パターンが(再現性良く)見られた。(図33)

(2)が2か所あり、これらは入力可能な端子らしい。
(3)も2か所で、これらはどうも出力端子のようだ。
(4)が1か所だが、この(4)の意味が良く分からない。
この状態を参考に、(2)の端子に+5Vを追加接続した。(図34<クリック> 赤丸部)


+++ 改善の状況 +++

やっと、電源投入時に「IBM」マークと「100%」表示が見られるようになった。(図35)
これは、「MITSUBISHI M38223E4HP」へのアナログ入力が適正になったということだろう。
...だが、これのリセット入力側は、未だ強制的にプルアップしてあるので、“系”として正常になったとは言い難い。
(そして、「バッテリ」は無いけれど、何故かそれはちゃんと“100%充電”されているそうだ!えっ? 笑)

まだ、懸案の「主LCD表示系」の出力が、一切無だ。
それに、+22Vの“供給経路”が気になるのだが、まだ十分考察出来ていない。
この電圧+22Vは、多分、「電源ユニット」側から供給されていて、それを主基板上でON/OFF制御しているのだろう。
その制御は、「Chips 65535A」が行っているはずだが、もし“Panel OFF Mode”や“Standby Mode”になっていれば、当然、“表示系への出力”は出ないだろう。
それは、端子群「STNDBY#」や「ENAVDD」や「ENABKL」などを見れば分かると思うが、端子を探し出すのが大変だ。(図36<クリック>)
(まぁ、ぼちぼち、やって行こう)


[令和二年五月一日(2020.5.1)]
主基板 解析9 治具作成

+++ +22V経路を追跡中! +++

+22V」の経路を(ジャンク箱から取り出した)「液晶コントローラ基板」側から追跡してみた。
基板上の“#3/No3端子”は、通常の回路テスタのプローブでは当て難いので、今回は、廃コントローラ基板にリード線を半田付けして、テスタの片側にクリップで留める方法を採った。
それで、接続点を探し回った結果、ビデオ・チップ65535Aの傍で見付かった。(図37)

此処には、少し大きい目の素子(トランジスタ?)が使われているが、これは、多分、(30V以上の)高耐圧・高電力型だろう。名称は[7C]と読める。(図38<クリック>)
+22Vの供給・注入は、560Ω エミッタ側からで、それを制御しているのが、この[7C]だろう。
この辺りの回路を考えれば、次に追い掛けるべき経路が分かるはずだ。


+++ 治具/プローブの作成 +++

この素子[7C]の素性を知りたい!
と思って、一時保留にしていた「3探針」を改良してみた。(図40<クリック>)
裁縫用の「仮留め針」(所謂、「待ち針」)とクッション材を使い、針を深くまで差せば、ある1点に集中するように配置して、少し引き抜けば“小さい3端子素子”用、更に引き抜けば“大きい3端子素子”用になるようにした。
実は、この「待ち針」に、半田付け出来ることが分かって、大変具合が良くなった。ステンレス製で半田付けは出来ないだろうと思い込んでいたので、当初は、(邪魔な)“クリップ留め”にするつもりだったのだが、それが不要になった♪

これを使って「LCR-T4」で、基板上の素子特性が分かるかどうかを調べてみた。
・・・狙っていた[7C]は、鮮やかに出て来た!(図39)



+++ [7C]、[BH RV]の正体 +++

7C]は、「PNPトランジスタ」だそうだ!(図41)
Uf(Vf?)が高くて、hFEが低いのは、何と無く“ハイパワー・タイプ”の感じがする。恐らく、CB間耐圧も大きいのだろう。
まぁ、これが壊れている感触は無いので、取り替える必要は無さそうだ。
次は、「560Ω」の端、あるいは[7C]のエミッタ側から、「+22V」を追い掛けるつもり。

その前に、この「3探針」で、基板上の素子をどの程度、同定出来るか探ってみた。
ある個所の[BH RV]の特性が分かった。(図42 <クリック>は、嘘。後で調べたら、PNPだった)
普通の“NPNトランジスタ”らしいが、逆起電力抑制用のダイオードが入っているようだ。これも、大きさからみると、“ハイパワー・タイプ”のようだ。
後日、単体を調べたら、“PNPトランジスタ”だった。

同じ[BH RV]でも場所毎で、「LCD-T4」の“表示内容”が異なるが、これは回路基板上の素子ではあり得ることだ。
すっきり出て来た内容は、周りに“重い負荷”や“妙なしがらみ”(?)が少ないので、それが“本来の特性”だと考えて良いと思う。

ただ、私も、このチェッカ「LCD-T4」に関して、熟知しているわけでもないので、これの“表示内容”だけに依存することは避けたい。
(因みに、2SBタイプのトランジスタを測ると、“前向き”と“後向き”では、“PNP”と“NJTFT”のように異なる表示が出ることがある。これの開発者(達?)の解説でも読めば、その理由が分かるのだろうが、今は未だ拝見していない)


+++ 電源コネクタのピン番号 +++

Beige-o-Vision」で紹介されていた「PC110」の動画を拝見していた時、「PC110」の「電源モジュール」のコネクタ部が映っていたのに気が付いた。
その静止画を取り出して、よく見たら、(シルク印刷で)「21」と「40」が読めた。(図44<クリック>)
これと付き合わせれば、“端子番号”は、確定出来る♪(図43)

尚、「MAX786CAI」は、バッテリ電圧からでも、“+3.3V”と“+5.0V”を造り出せるのだが、“+22V”は無い。
はて?「+22V」は、果たしてこの「電源モジュール」内で造られているのだろうか?


+++ 赤色の耐圧は? ...余談 +++

(写真にある)赤色の電解コンデンサ耐圧を、念入りに眺めたら、どうやら(20Vではなくて)70Vらしい−−−後日、20V耐圧と判明(写真ではなくて、現物で確認!)−−−(図45)

だったら、このユニット内で、「+22V」が造られていると考えて良さそうだ。
次は、それが「電源コネクタ」の何処から注入されているのかを、探さねば!

余談だが、上記サイトで紹介されていた「PiDP11/70に、少し興味を惹かれた。
その昔、「DEC」のミニコンに、オクタル・ナンバーの表を片手に、スイッチ群をパチパチ入れながら、マシン・コードを書き込んで、紙テープを読み込ませる作業を、(忍耐強く)やった経験がある。
私には、あの頃の忍耐強さ(または、鈍重さ)が、未だ残っているのかも。(苦笑)


[令和二年五月七日(2020.5.7)]
主基板 解析10 電源経路の追跡

+++ +22V系を追う +++

先回、+22V系を逆(液晶側)から追っ掛けて、「PNPトランジスタ[7C]」に辿り着いたが、更にそれの「エミッタ」側から「電源コネクタ」への経路を探した。
どうやら、裏側に廻っているようなので、[7C]のエミッタ端子に細線を半田付けし、その線を「回路テスタ・プローブ」の片側に繋げたら、「電源コネクタ」のチェックが、容易になった♪(図47)

結果、そこからは、直接「電源コネクタ端子No.12」に繋がっていることが分かった。
で、そこへ、黄色線を接続しておいた。(図48<クリック>)

これで、3種の電源線は一応接続出来た、と思う。
次の課題は、「PNPトランジスタ[7C]」のベース電圧の系統を追うこと。


+++ CHIPS 65535A 電源端子、他 +++

表示の要である「VGAコントローラ 65535A」に、ちゃんと電源が供給されているのだろうかという疑問があったので、チップ周囲の“プリント基板の端子部裏側”を削って、状態を調べてみた。(図49、図50<クリック>)

この「65535A」の電源は、一つのVCCだけではないので、分かり難いが、
電源端子は、
 端子No.29(Bus I/F BVCC):振幅3.3V、周期20μsecの矩形波(?)
 端子No.52(Display DVCC):+4VDC
 端子No.62(Display IVCC):0V
その他、
 端子No.11(STANDBY#) :0V(電源投入直後に、短時間の、H/L上下動あり)
 端子No.47(ENAVEE/BKL):0V
 端子No.156(XTALO)  :出力無し
だった。

定常状態では上記のようだが、電源投入直後の様子は、「STANDBY#」信号端子のように、激しく上下動する端子もあるので、実は、既に制御下にあるのかもしれない。
尚、暫く電源を入れっ放しにしておくと、「65535A」も、ほんのり暖かくなっているので、電力を消費している様子はある。...でも、正常な動作かどうかは不明。
今は、何とか“主表示画面”を出せないものか?と探っているのだが、その「65535A」の状態を追うことも、次の課題だ。

また、「キーボード・マウス用コネクタ」端子に、本来は来ているはずの「+5V」が見当たらない。
これも、経路を探して見なければならないが、その前に、これの“端子機能”を調べねば!


+++ ピン番号対応図 +++

電源コネクタ」端子の番号付け、機能が、不完全ながらやっと整理出来た。
「変換基板(SSP-83)」を挟んでいる為に、時々、場所を間違えることがあるので、全部を並べて表記した。([I]は入力、[O]は出力)(図51、図52<クリック>は拡大図)
「?」端子は、明らかに基板上の回路と繋がっているので、何らかの入出力があるように思うのだが、未だ分かっていない。

分からないといえば、「端子No.18、No.38」に、1秒間隔(デューティ比約50:50)で約+4V高の矩形波出力(TimeBase)があることだが、「電源ユニット」側で、そんな信号が必要なんだろうか?
ウーム...もしかしたら、“バッテリ充電タイマ用”なのかな?

端子No.17、No.36」に、基板上の「電源スイッチ」からの出力(PW-SW、*PW-SW)があるが、これは「フリップ・フロップ」の両方の出力をそのまま出している感じ。(片方の出力が、他方の逆相になっている)

後、電源を「ACアダプタ」から「バッテリ」に切り替えた時に、「電源ユニット」から何らかの信号が出て、それを入力する端子があると思うのだが、その内、どれがそれかを調べてみたい。
これは、「小液晶(液晶インジケータ)」に直ぐ表示が出て来るので、面白いのではないかな。


[令和二年五月十二日(2020.5.12)]
主基板 解析11 鍵盤電源経路の追跡

+++ 外部キーボートの+5Vを追う +++

PC110」の通常の起動状態なら、真っ先に「キーボード」へのアクセスがあるはずだし、電源"+5V”も供給されていると思ったので、PS/2コネクタ側から"+5V”経路を追っ掛けてみた。

先ず、"外部キーボード用特殊端子”のピン番号を照合した。(図53)
何だか、素直でない順番付けだなぁ。(苦笑)
(もしかしたら、基板レイアウトの都合で、こうした/こうなったのかもしれない。まぁ、今は"+5V”を追っ掛けるだけだから、構わないのだが)

この先の基板上の直結場所が分かった!PNPトランジスタ[BH RV]のコレクタに繋がっていた。(図54<クリック>)

で、そのトランジスタのコレクタ/Collector電圧を見ると、ほぼ0V。
多分、キーボード・コントローラが何かが制御しているのかもしれない。
でも、使っている途中で、キーボードの電源を制御する必要があるのかなぁ?と疑ったり、自己納得したり。


+++ Base線は追い切れずに、大失敗 +++

BH RV]のBase線を追い掛けるのに、細単線を半田付けして、主基板の裏表を探し回った。
しかし、目ぼしい処では見付からず。
その後、手当たり次第に調べてみたが、やはり、ダメだった。

強引に、このベース/Base線をGNDに触ってみたら、“+5V”は出たが、何処かから煙も出た!?(あわわ!)
どうやら、この[BH RV]は壊れてしまったようで、常時通電する状態になって、ベース、エミッタ、コレクタすべての電圧が“+5V”になってしまった?!

...考えてみると、外部キーボードに常時“+5V”が掛かっていても、別に悪いことではないはずだ!
だから、このトランジスタ[BH RV]は壊れていて導通状態なのだが、(何処かからクレームが来る?まで、)このままでも構わないかも。

でも、念の為、ジャンク箱の中に"代替品”は無いかと探したが、似たようなトランジスタ([BH RR][BH RJ]など)は、いずれも「PNP」ばかり。(図56<クリック>)


+++ [BH RV]は「PNP」だった! +++

...ここでふと疑問が湧いて来た。
BH RV]は、本当に「NPN」なんだろうか?
(主基板上で他の回路が繋がったままで調べた特性だから、疑えば疑える)
BH RJ]や[BH RR]が「PNP」なのに、同じ形状の[BH RV]だけが「NPN」というのは妙だ。(図57)

そこで、端っこの方の[BH RV]を1個、基板から外して、単体で調べてみた。...やはり、「PNP」だった!(図58<クリック>)
これらを一つずつ調べたら、以下のようになった。
 [BH RV] : PNP hFE=247 Vf=558mV
 [BH RJ] : PNP hFE=239 Vf=563mV
 [BH RR] : PNP hFE=279 Vf=602mV
これらは、半導体のばらつきを考えれば、殆ど同じものだと言えるから、置き換えは可能なんだが、今は、エミッタ−コレクタを直結で済ませられるから、置き換えは後だ。(Baseは、オープンのまま)
Base側の開放電圧は“+5V”にままなので、これの駆動側は死んではいないらしい。


[令和二年五月二十一日(2020.5.21)]
廃主基板 解析12 時計表示?

+++ BIOSチップへのアクセスの有無 +++

廃主基板」の「BIOSチップE28F002BX-T)」が、電源投入直後にアクセスされているかどうかを、「PC110」+「NR-350」で調べてみた。(図60<クリック>)
しかし、OE#(出力イネーブル)信号はあるものの、CE#(チップ・セレクト)信号が無いようだ。(図59)
(適切なトリガ信号を使っていないので、もしかしたら、取りこぼしがあるかもしれないが、数回のチェックでは、CE#は見付けられなかった)
...ということは、電源投入後に、BIOS内容が、全くCPU側に読み込まれていない状態だってことか。
“アドレス・デコード”などが上手く行ってないのかな?主メモリやCFのCE#も調べて行く必要がある。
これの原因究明と対策は、後の課題だが、時間的な余裕はあるので、愉しみながら謎解きをして行く。


+++ 時計表示をさせたいが、成らず +++

“バッテリ残量”らしき表示は出ている「小液晶(液晶インジケータ)」に、“時計表示”を出したいと考えた。(まだ出せてはいないが)
その仕事を請け負っているのは、多分「M38223E4HP」だろうと、端子群の電圧や信号をチェックしてみた。
驚いたことに、「Vcc端子」には、+5V電圧が加わっていなかった!(でも、動作はしていて、「小液晶(液晶インジケータ)」に表示は出ていたぞ?ま、それはいいや!)

調べた結果、「電源コネクタ」の「#16端子」に+5Vを加えれば良いことが判明。(図61)
これによって、今まで(図23のように)怪しげだった「小液晶(液晶インジケータ)」の表示がすっきりした!
だが、時間経過と共に変化して行き、最後は“0%”で安定してしまう。(図62<クリック>)
...これは、“バッテリ駆動モード”だってことか?...が、バッテリ容量がゼロなのに、まだ稼働中か?!
更なる調査・検討が必要らしい。


+++ 蓋閉じSW(SW2) +++

確か、電源投入後、(PC-DOSWin95の)正常動作時では、蓋を閉じると“スタンバイ状態”になり、「小液晶(液晶インジケータ)」には、“時計表示”が出るはず?
(今、現行の動作マシンを調べたら、“バッテリ充電表示”と交互に“時計表示”が出ている)

そこで、「廃主基板」の「蓋閉じSW(SW2)」系を調べてみた。(図63)
SW2」のON/OFF信号(+3V/0V)は、[7W00]の「#2端子」に注入されていた。

しかし、このチップ(2回路2入力NANDらしい)は壊れているようで、どの端子にも変化が見られない。
これをToshiba製「7WZ00」とみると、「端子#7」が出力のはずだが、チップを剥がしてみたら、この「端子#7」は何処にも繋がっていないように見える。つまり、オープン!(図64<クリック>)
ということは、これは東芝製「7WZ00」ではない!のかもしれない。

試しに、#2端子と(出力端子だと仮定した)#3端子とを直結して、「SW2」をON/OFFしてみたが、「小液晶(液晶インジケータ)」に変化は見られず。
この「SW2」信号の行方も探らねばならない。


+++ [60/09]不良 +++

NEC製マイコンuPD17137AGT」のVcc電圧供給回路を追っ掛けたら、U61近くのチップ・トランジスタ[60/(09?)]に行き当たった。
これのコレクタ電圧を+5Vにするために、このチップを基板から剥がして、エミッタ−コレクタを細線で直結した。
それで、「uPD17137AGT」の内蔵発振回路は、発振を始めたようだが、正常動作か否かは、まだ不明。

剥がしたチップ「60/(09?)」を[LCR-T4]で調べてみた。(図65)
だが、どのように測っても、“unknown”としか出て来ない。
多分、“PNPトランジスタ”だろうと思うが、どうも、壊れている模様。
しかし、この大きさの代替品が、私のジャンク箱には無い。
この大きさ/小ささ(約2o幅)になると、調達が難しいのではないかと思うが、はて?どうしたものか。(図66<クリック>)
(因みに、図65のこの左隣のチップは、元[IS6]で、壊れていたので、偶々、「ヤフオク!」で放出されていた類似の「PNPトランジスタ2SA1298」で置き換えてある。大きさ“中”、約3mm幅で、このサイズ「SC-59」は、「ヤフオク!」などでも、入手し易い)


[令和二年五月二十六日(2020.5.26)]
廃主基板 解析13 波形不整?

+++ BIOSチップ端子の波形が奇妙 +++

これまで、多少系統的に追い掛けて来たのは、
 *各主要チップの電源系統
 *各主要チップのCE#(チップ・イネーブル)端子
で、CE#端子に関しては、1つを除き、いずれも、イネーブル信号が来ていなかった。
その一つMASK-ROM(M538032C)の#14(CE#)に、アクセス信号があるのみで、それとて、未だ意味不明。
今回は、
 *BIOSチップの入出力端子群
を追った。(残念だが、CE#入力は未だ無い)

アドレス信号は、A0、A1端子には、約0.5μsec幅、14μsec周期の“下向きパルス入力”がある。
これは、実は、連続プラス入力が、幅0.5μsec、周期14μsecで途切れているというべきかもしれない。まぁ、CE#信号のタイミング次第なのだが。(苦笑)

それはさておき、DQ(データ入出力)端子を見る(図68<クリック>)と、下向きパルスの戻り(立ち上がり)が妙だ!?(図67)
普通はもっとシャキッとしているはずで、こんなにダラリと立ち戻ることは無いと思うのだが。
そこで、関連しそうな“バス・バッファ”あるいは“レベル変換”を調べてみることにした。


+++ 「HD151015」の制御端子G#は? +++

“レベル変換”は、[151 015]チップが担っていると分かっているので、先ずこれらのチップを調べてみた。
これらは、基板の「BIOSチップ」側に2個、「U26」と「U14」、基板の「電源コネクタ」側に1個「U77」ある。

取り敢えず、そのうちの1個「U26」を診たが、端子の状態は、G#=H、DIR=Hなので、このチップは“働らかされていない状態”らしい。(図69)
RENESASHD151015([151 015])の資料の“機能表”を見ると、このG#端子を“L”(=0V)にしないと、(どちらの向きにせよ、)アクティブにはならないらしい。
ここが“H”のままだと、バスを強制的に“H”に引き上げるものが無いので、変な"データ信号波形”になるのかもしれない。

チップの#23ピンが「G#端子」になるのだが、この接続先がなかなか見付けられない。
チップを剥がしてみたら、もう少し分かるかもしれないと、剥がしてみたが、見た目は端子半田付用“ランド”だけ。(図70<クリック>)

素人考えでは、“ランド”の中(下)には、“ビア”や“スルーホール”などは設けないのが普通だろうと思うのだが、“超高密度設計”だったろうから、もしかしたら、そんな常識は当てはまらない!...かも。
(ま、何処かには繋がっているのだろうから、その内分かる!...のかなぁ)

多分“バス・バッファ”に制御信号を送っている側の状態を確かめる必要があるが、それが「VLSI(VL82C420FC5)」や「RICOHチップ(RB5C396)」そのものの不調なら、拙いなぁ。
...もうお手上げになるか?
そうでないことを祈りながら、もう少し頑張ってみる。


+++ チップの入れ替え +++

このチップを剥がしたついでに、別のチップに入れ替えた。
代替材料は、廃「DSTN液晶コントローラ基板」の上に数多く載っている(3個だけど、多い!)ので、それを「高温度ブロワ」で外して使った。(図71)

この「U26」チップを入れ替えても、何の変化も無かった。尤も、G#の方が問題なので、このチップの不良化ではなかろうと思う。

+++ 耐熱フィルムでの周辺防護 +++

私自身、あまり使ったことが無かった「耐熱フィルムポリイミド・フィルム)での保護を、先回に継いで、今回もやってみた。(図72<クリック>)
高温ブロワ」で、ターゲットのチップだけを加熱し、簡単に“半田付け”を外すことが出来た。
確かに、これは周辺の小さなチップ類を吹き飛ばさずに、カバーしておけるので、大変良い材料/道具だ!

以前は、“半田吸い取り線”や“スッポン(半田吸引器)”などを使って、ICなどを外していたが、“スルーホール”に差し込まれたIC足群を抜くには、基板を傷めずにはやれなかった。
“表面実装部品”になってからは、“換装作業”は比較的楽にはなったが、周りに悪影響を与えないようにする配慮が必要になったように思う。
(こんな便利グッズを使えば、“チップ外し”や“置き換え”は、左程躊躇せずに出来るようになる...かもしれない)


+++ 微細加工用半田鏝 +++

今回換装したチップ(HD151015)は、ピン・ピッチ0.65mmで、「先太半田鏝(30W/60W切替型)」では、ピン間での“半田ブリッジ”を起こし易いので、「(微細加工用)先細半田鏝(?40W)」を使った。
これは、“細先”なのに、意外に先端の加熱力が強く、細いのでピン間ブリッジも少な出来て、作業がやり易かった。(図73)
(これなら、「BIOSチップ」の載せ替えも夢ではないかもしれない。でも、それは、夢のままの方がいいような気がする)

現行の「先太半田鏝」には、専用の鏝置台があるのだが、並行して使うこともあろうかと、「先細半田鏝」用の置台を用意した。
鏝先クリーナ」は共用だが、石製灰皿に“銅製タワシ”を詰め込んだもので、(ぼろぼろ・コテコテになって来る)“濡れ雑巾”よりは具合が良さそう。


[令和二年五月三十日(2020.5.30)]
廃主基板 解析14 電源基板

+++ 「電源基板」を譲受・感謝! +++

先般、当苑『一言板』でお願いしていた「電源基板、等」を、廉価で譲って頂けた♪(図75)
どうも、有難うございました!・・・(併せて、ご配慮下さったと思われる方々にも、感謝!

これで、電源系統の解析が容易になる。(はず!)
と、早速、チェックを始めた。
写真でしか分からなかった電解コンデンサの耐圧が、現物で「20V」だと判明。(図76<クリック>)
バッテリ動作も可能なようだし、主基板上の電源スイッチも有効になるようだ。
これは「リセット・スイッチ」だっけ?「液晶用インバータ電源」もあるぞ!いずれ、試してみたい。
やはり、“本物・現物”は、試せることが多くて、有り難い!

これで、電源部入出力を追い掛けて行こうと思うが、直接、電源端子部(電圧など)を調べるには、端子部内側が狭過ぎるので拡張端子(レセプタクル側)を用意するつもり。
そこで、「40ピン・レセプタクル」を「Digi-Key」に注文したのだが、どうも、此処は不慣れなので、やり難くかった。

注文後、速攻(2hr.以内)で、英文の"Invoice”や「PayPal」での“支払い完了通知”が返って来たので、一安心!?
...ん、まだ「Paypal」で払うって押しただけで、実際の支払作業はしてないのに、どうなってんの?ま、いいや。その内、分かるだろう。
写真を見ただけの小物部品類の注文は、かなり逡巡・躊躇するのだが、発注後、こうスピーディだと、むしろ焦ってしまう。
送料が二千円だし、うっかり品物を間違えたりすると、即破産(ウソ)だもんな。

尚、「ピッチ変換基板」は、“既購入品”を利用予定だが、どうやらこれも、追加購入が必要なようだ。


[令和二年六月三日(2020.06.03)]
廃主基板 解析15 望み

+++ 廃基板を動かせれば、色々試したいが +++

PC110廃基板」を、執念深く解析している理由は幾つかあるが、その主な理由は、今動作している「PC110」本体群は、そのまま“動態保存”を続けたいので、内部を触って壊したくないから、ということがある。

そして、この「廃基板」が、もし動き出せば、
 1.“不良化液晶パネル”を剥離・改造して、“モノクロ表示”で動かしてみたいが?(図77)
 2.BIOSチップ内容の書き換えとチェックが、“何らかの方法”でやれないか?
   (ソケット化するか、それともBIOSチップを載せ替えるか、など)
などの実験台に出来れば、と、(遥かな?)高望みをしている。
...でも、多分、途中で、実力不足で息切れがして、放り出してしまう可能性が大きいだろうな。(苦笑)

今更ながらに、気が付いたのだが、(「電源基板」下の)「AudioDriver ES488F」の表面が熱変形して盛り上がっていた。(図78<クリック>)
やはり、初期(電源9V印加時)に起きたのだろうが、これで“音関係”は使えないことがはっきりした。
このチップは、いずれ、剥がすことも考えているが、もう少し全体をチェックしてから後にしたい。


+++ 電源基板を直付けしたら?! +++

譲って頂いた「電源基板」は、“中継部”を経由して、一本ずつ確かめながら結合するつもりだったのだが、取り敢えず、直接接続してみた。つまり、通常の結合!
それで、「電源基板」が、特に過負荷になっているような感じは無いので、まずは一安心。

見られた変化は、「小液晶」での表示がかなり乱れていることで、電源投入時に出て来る“IBMロゴもどき”のシンプルな形(図80<クリック>)...ではないし、後の安定状態でも、余分な表示が彼方此方に出ている。(図79)

まぁ、これで、“電源系”のどの経路が拙いのかを、追っ掛け易くなるってことだ!
そのためには(延長リード線を付けた)“中継部”を用意しなければいけないが、発注した「40ピン・レセプタクル/主基板側コネクタ」が来てからの作業になる。


[令和二年六月九日(2020.06.09)]
廃主基板 解析16 進行

+++ 正規の「電源基板」で、正解! +++

電源基板」を「主基板」直結したら、「小液晶」の表示が乱れてしまったが、壊れていて細線で代用してあったトランジスタ部に、サイズがちょっと大きめの「PNPトランジスタ(UL6)」を載せ、(液晶コントローラ役)「M38223E4HP」の+3.3Vにしてあったリセット端子を0V状態にしたら、標準的な表示状態になった!バッテリ駆動でもOK!(図82<クリック>)

電源投入時に、「IBMロゴもどき」が出、ACアダプタ接続時には「AC表示」が出、バッテリ駆動時には「xx%」が出、(後部の)「DC電源プラグ」横の「押し釦」を押せば「AC/xx%の切り替え表示」が出来るようになった♪(図81)

しかし、まだ、スタンバイ時の“充電中”の表示や、“時計表示”は出せていない。
(「7W00」は、資料が見付らないので、代替品も置けず。取り敢えず、そのまま元に戻してある)

次の目標は“時計表示”だが、実は、これを表示するメカニズムが、良く分からない。
“時計”が何処に入っているのか?表示させるスイッチはあるのか?それは何処か?などなど。
やはり、この“スタンバイ押し釦”の経路を、更に追っ掛けるのが、正道なのかな?


+++ INV電源部が異常 +++

小液晶」の表示がスムーズ(!)になったので、次は「液晶用インバータ/INV電源」を使って、不良化した「DSTN液晶」のバックライトだけを点灯させてみようと考えた。
で、本来の接続方法で繋いでみたが、点灯せず。

「コネクタ端子」を測ったら、電圧は0V!?オープンにすると、+10V強出ている。
別の「インバータ」を使おうとリード線を引いて接続を替えていたら、うっかりショートさせてしまったらしい。
(保護用)「ヒューズ(630mA)」が飛んでいた。
それに、その傍の「K2337」というICが熱溶融した気配がある。

ヒューズ」の方は、同じものが無いが“1A”でも構わないだろうと、2階建てにして充当。(図83)
しかし、「K2337」の方は困った。これの「datasheet/技術資料」が見付らないのだ。
(推測では、入力+10V・出力+5Vの「DC-DCコンバータ」ではないかと思うのだが)

試しに、そのままの現出力(+10V)で、ドロッパ抵抗(約25Ω)を噛ませて、「インバータ」に加えてみたが、「バックライト」は点灯せず。
それだけでなく、大元の電源まで落ちてしまう。こりゃ困った!(図84<クリック>)
まぁ、最悪は、この電源端子を使わずに、「インバータ」用には別電源を使う手もあるのだが、のっけから拙い扱いをしてしまったものだ。


+++ 中継用電源側「コネクタ(背高)」が来た +++

当初、「電源側コネクタ」を十分吟味をせずに「TE 5177983-1」を発注したら、現物は背が低過ぎて、横の“電解コンデンサ”が邪魔になって、「ピッチ変換基板(SSP-83)」が付けられなかった。
2度目にして、やっと適当(背高)な「TE 5-5179010-1」を、同じデイラー「Digi-Key」から購入した。(図86<クリック> 品番が分からず、写真だけで探し廻るのは、大変だワン!)
(2個総費用¥2,840送料込み 図86の右側品。 尚、左側品3個総費用¥3,191送料込み。 共に、「PayPal」支払い)

しかし、動作品ジャンクを手に入れるよりも“物入り”ではある。(苦笑)
ま、“修復すること”自体が面白いので、それは構わないのだが。

それはさておき、「主基板」上の回路を追い掛ける為には、この「電源基板」を離れた場所に置く必要があるので、その間を40本のリード線で結ばねばならない。(図85)(やる気になれば、“立ち待ち/忽ち”なんだが、本数が多いとなかなか始められない)


[令和二年六月十一日(2020.06.11)]
廃主基板 解析17 電源

+++ 「電源延長ケーブル」を作成 +++

やる気になって、忽ちの内に、40本x2の結線・半田付けを済ませた。(図87)

(実は、先日、ある高速道で、左の走行車線を列をなしてゆっくり走る車群を横目で見ながら、ごぼう抜きで追い越し車線を突っ走った後、そろそろ走行車線に戻ろうかという時に、目の前に“オービス殿”が鎮座していることに気が付いた。“あー、やっちゃった!
気が滅入って、後でネットを調べ廻った。どうやら、警告の意味を含め、撮影時には“(赤色の)フラッシュ”が浴びせられるらしい。それで、一発免停だそうな。...でも、あの時、そんな“フラッシュ光”は無かったように思う。それに、高速80Km/h制限下でおよそ119Km/h(?)くらいではなかったかな。...なので、多分、召喚・免停にはならないだろうという想定に落ち着いた。それで、やる気が湧いて来たってわけ)


結線はほぼ上手く行って、1か所半田付け不充分な箇所を修正したら、完了した♪
何度も慎重に“結線間違い”は無いか確かめてから、「電源基板」と「廃主基板」を繋いで、「電源スイッチ/SW」を押してみた。
万歳!IBMロゴもどき」がちゃんと出て、後は従前通りだ!

先ずやったのは、電源SW-ON時、OFF時の端子電圧を調べることで、それらは、ほぼ確定出来た。(図88<クリック>)
これから、“各端子の働き”を考えてみようと思っているが、それから、“時計表示”と併せて、“充電表示”も出したいと思っているので、その“解決の糸口”でも掴めればいいのだが。


+++ 電源SW-OFFでも動いてる! +++

(液晶コントローラ役)「M38223E4HP」の端子#29(図89)をオシロで当たったら、電源SW-OFF状態でも、「バッテリ」か「ACアダプタ」を繋いであれば、発振波形が見られる。(図90<クリック>)
ということは、(電源OFF時でも)“時計表示”が出せる態勢にはなっているわけだ。

さて、その「時計」が、何処にあるか?だが、未だ不明。
私は、この(マイコン)「M38223E4HP」の中にあって欲しい!と(切に)願っている。

しかし、このチップの端子群は、オシロの“プローブ当て”の所為で、半田がヨレヨレになって来ている。隣とのショートを注意しないといけない状態だ。
「歯ブラシ」などで、丹念に掃除はしているのだが、その内、半田鏝で再溶融しなければ収まらないかも。


[令和二年六月十五日(2020.06.15)]
廃主基板 解析18 電池

+++ 「ボタン電池」を付加 +++

何とか「時計表示」を出したいと思っているのだが、未だに五里霧中。
時刻の保存などに、「ボタン電池」が関与しているはずなので、それを付加してみることにした。
...しかし、端子情報が無い。

そこで、電源SW-ON/OFF時の、端子電圧を調べてみた。
(ACアダプタとBatteryは差した状態と外した状態)
端子番号(仮) 4
電源SW-OFF時0V約4V
電源SW-ON時2V0V約4V
AC/Batt無し0V0V 0V


 −:フローティング

YouTube」動画:「Beige-o-Vision」のIBM PC110 Palm Top Technical Tour and Teardownを拝見すると、「ボタン電池」のリード線は、端子4本を全部を使っているらしい。(図92<クリック>)
多分、これは、供給電源類の有無やマシンの状態によって、きめ細かく切り替えて使うようにしているからだろうと思う。

それらを考え併せて、多分、2番が入力で、3番がGNDだろうと推測して、リード線を端子に直接半田付けした。(図91)
...残念ながら、良い意味(時計表示が出る)でも、悪い意味(コイン電池が直ぐに干上がる)でも、何の変化も見られなかった。
やはり、「コイン電池」は、“データ保存”をバックアップするだけのようだ。


+++ 「電源コネクタ」部を嵩上げ +++

「中継基板部」が覆い被さっているので、「M38223E4HP」の周りを調べる際に不便なので、「コネクタ部」を嵩上げした。(図93)
これは、余分に買ってあった「コネクタ」オスとメスのピン群同士を半田付けして作った。

これで、端子#74〜#80付近をオシロで見ることが出来る。(図94)
いずれ、電源SW-ON時とOFF時での状態変化を調べてみたい。

推測だが、この(マイコン)「M38223E4HP」には“ADコンバータ”も内蔵されているので、「小液晶」内の"バッテリ容量表示”なども、このチップが司っているのではないかと思うが、“取り込みタイミング”などは、CPU側からの指令によるのかもしれない。


[令和二年六月十七日(2020.06.17)]
廃主基板 解析19 記録を終了

+++ 「M38223」と小液晶表示 +++

電源SW-OFF状態でも、(ACアダプタかバッテリを接続してあれば)「M38223E4HP」は動き続けていることが分かった。
それは、(先々回に視た)“クロック発振”の持続状態からも予想は出来ていたが、今回、小液晶用の“COM、SEG信号群”が常に出続けていることから、確認が出来た。(図96<クリック>)
この状態なら、「時計表示」が出ているはずなのだが、今は無い。

実は、「M38223E4HP」単独でも、その「時計表示」が出せないかと調べて来たのだが、どうやら、ダメらしい。
やはり、CPUの介在無しには、あの“コロン付きの時刻表示”は出せないのだろう。
また、“バッテリへの充電表示”も然りで、“CPUによる判断・裁定機能”が無ければ出せるものでも無さそうだ。


+++ 「M38223」へのトリガ +++

(上記のように)結論は既に出していたが、念の為、“割り込み端子群”を刺激すると、どんな変化が出るかを調べてみた。
刺激は、INT端子に+5Vを(軽く)加える方法を、試した。
その為に、270Ω+赤色LEDを直列にしたリード線を繋いだ“小プローブ”を作成。(図97)
これで、駆動側に過剰負荷にならないよう、また逆流が起きないようにして、INT入力に+5Vを加えた。

反応があったのは、INT3(#15端子)のみで、「小液晶」に、“IBMロゴもどき”が一瞬だけ出て、直ぐに消える。常に、再現性あり。(図98<クリック>)
(む〜、これの解釈は...難しい、いや出来ない)

結局、このデバイスの“シリアル通信ポート”を経由して、CPU側からコマンドやデータを与えて、「時計表示」や「充電表示」をさせるのではないかと思う。

次の“解析ステップ”は、CPUがきちんとプログラムを読み込んで行くことが出来ているのかどうか、ということだが、それは、ソフト&ハードの両面を調べねばならず、相当難しそうだ。
もし、ハードウェアだけの問題で、交換可能なトランジスタなどの不良化なら対応も可能だろうが、ASIC-LSI群のどれかが不良化していれば、残念ながら、手の打ちようが無い。
...ということで、「小液晶/情報インジケータ」の表示を手掛かりにして、この「廃主基板」の不具合個所を追っ掛けて来たが、“記録すべき内容”も乏しくなったので、この「検討帖」は、一旦、これで終了する
只、この「廃主基板」で、思い付いたことがあれば、また試してみようと思っている。


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[English Note]
[2020.03.27]
PC110 junk main board, is it possible to work/run ?

+++ Reckless challenge ? ! +++

Mr.Lycett (UK) gave me a junk main board of "PC110", I am thinking that I could work/run it in this form.

At present, most of the pins of the connector to be connected to the "potri(Port replicator)" are missing due to the corrosion due of the built-in battery, so the "Potri" cannot be used anymore.

However, the tools for researching, such as a "keyboard", a "display", and a socket for mounting a "CF(Compact Flash memory)", are all mounted on this main board, so I think that researching would be possible. (Fig.2 <click>)

The first challenge is preparing the power supply.
For the time being, I added directly 9V to the terminal that may be power supply.
Oh! The word [IBM] was appearing on the small LCD, and then the 100% charge mark display appears intermittently. (Fig.1)
However, one of the main-memories became very hot, so I turned it off.
Some parts may have been broken, but I will fix them later.

Now, I know that 5V and 3.5V seem to be needed as the power source, but I don't yet know which point to supply.

So I started this "study", but this may be a reckless stupidity.
If this board working well, there is hope that it will be a tool or material for rewriting the BIOS on this board.
Now, I'm starting out by looking at the power pins (Vss, Vcc, etc.) on each chip, having fun.


[2020.03.30]
PC110 junk main board, check 2

+++  9V power supply failed! ? +++

At first, there was no response at 5V, so I immediately applied 9V, and was pleased because the display appeared on the small liquid crystal, but that action seemed to have failed.

One of the "memory chips" became extremely hot, and then the power system seemed to have abnormally changed.
When I gave 3V power first, 3V voltage came out from 5V system !? (Fig.3)
However, when a voltage is applied to the 5V system, nothing is output to the 3V system. (Fig.4 <click>)
(Water flows from high to low, this voltage flows from low to high ? This is the normal world ?)
In the past, I've heard that multiple power supplies in a computer have a fixed power-on sequence and will not work properly if they are not followed. What about this board ?

Well, when I followed the signal with oscilloscope, I could see the pulse signal at first on CE # and A0, A1 terminal of "BIOS chip (E28F002BX-T)", but each time they disappeared.
The "clock oscillator" is working fine, but the "CPU (486SX-33)" may have weakened.
. . . Then, this experiment may end here.


+++ I tried removing the memory chip (M5M4V16160BTP), but +++

I thought that the reason for the weakening of the "CPU" might be due to the "memory chip" that seemed to be heated up and died.
I took them out of the board. (Fig.5)
However, the result has not changed / has not improved.

For the first time, I used "polyimide film (20mm width x 20m length)" (\ 480 shipping included) to protect the surrounding area. (Fig.6 <click>)

this is good! ... Small parts around are no longer blown away by the high-temperature blower !
(Of course, it's a common practice in the technical world, but this is a "new attempt" for me, because I'm walking late anyway.)

In this vacant land, I'll intend to put other chips sometime.
But before that, I put
a homemade "extended memory board" on a trial.
. . . But the situation has not changed.
(If I could run this board alone, "memory expansion" may be easy too ! Lol)


[2020.04.03]
PC110 junk main board, check 3

+++ Remake makeup +++

I still have no idea how to fix this failed circuit-board, but I did refreshing of "engrave" to make each LSI (location etc.) stand out.

I applied white paint to the surface of the LSI and wiped it off with a piece of paper before it dries, so the disappearing “carved seal” became clear. (Fig.7)
The same was applied to the newly replaced "memory chip". (Fig.8 <click>)
However, the access signal (which was expected) was not seen.

Out-side from the CPU- 486SX , there is an NEC one-chip microcomputer ( uPD17137AGT ), which has not received a 5V power supply.
Since the path is not known, I applied +5V with a line (yellow) from a point of +5V.
Then the clock-oscillator starts to operate and a clock of about 8 MHz is supplied to it.
However, there is no appearance that this microcomputer is operating normally, and there is no output yet.
At present, the RESET terminal is H / inactive, and the INT terminal is H / active.


+++ Is IS6 a mystery ? +++

I heard from Mr. Herohero 3 that "IS6" is fragile.
So I thinked to check it with "LCR-T4".
First, I made a probe with three-needles-probe supported with a small cushion material, and I checked wether the "IS6" on "the board" is recognaized with "LCR-T4". (Fig.9)
But, there was no response. . . . And that result is "unknown or damaged !"
Sometimes, it seemed also as two diodes connected reversal.

After all, on "the circuit-board", I think that it might be impossible because many other elements are connected.

Therefore, I prepared a jig that can be detached and measured chip alone. (Fig.10 <click>)
But when I checked it out, it said "unknown or damaged !"
When I examined only two wires on one side, it was variously determined as "diode" or "resistance" each time I tried it, and it was not determined.

What a mysterious reaction !
If this might be broken, I removed another "IS6" and examined it, but it was the same situation.

Looking at the "wiring width", all of the "IS6"s are connected to the "wide line", so I am guessing that these may be related to the power-line.
Looking at the terminal voltage after "IS6" removed the first, they are 5V, 2V and 0.4V.
This condition is difficult to understand.
I can only think of "transistors" or "diodes" as usable elements.
However, as a result of inserting it, the 5V system and the 2V system collide, so it is not very preferable.

From such a state, it is interesting to guess the functions of these elements, but it is very difficult !
Well, let's leave these "IS6" from the board for a while.

I remembered the "signal tracing method" that I used accidentally in the past, so I'll use "oscilloscope" and its "1KHz signal" to follow how the wiring is connected.


[2020.04.07]
PC110 junk main board, check 4

+++ "IS6" was PNP ! +++

The previous time, I did not understand the identity of "IS6", I left it off the board.
But, the state is not so good.
Since +3.3 V is no longer applied to the power supply terminal of "main memory"s, to need to find out whether it will be improved by returning the parts to these places.

I decided to attach (replace) a chip transistor (buy it on the net) that seems to be a substitute.
I bought such as NPN : 2SC2713Y / 100 pieces \ 518 shipping included, PNP : 2SA1298Y / 100 pieces \ 258 shipping included.
However, I didn't know which I have to use "NPN" or "PNP".
I attached a NPN on that place, but the state was not changed any.

. . . Suddenly, I remembered that I had removed many parts from some boards when I bought a high-temperature blower.
And I looked into the "small parts group" in the junk box of unclassified.

Four "IS6"s were found there ! Very lucky ♪
One of them was "unknown or damaged", and three of them seems normal !
When I checked it with "LCR-T4", I saw that "IS6" is similar to "Y class PNP transistor". (Fig.11)
When I measured the "PNP chip transistor (2SA1289Y)" just bought for comparison, the characteristics were almost the same, and it would be possible to replace it. (Fig.12 <click>)

In fact, the order of the terminals (legs) was different from what I expected, so I was astonished.
(I knew that the middle of a three-legged transistor was the "collector," but this chip transistor was also so! I had been thinking that the middle was "base / gate" .)

With this, I understood the identity of "IS6" !
On next step, I would like to replace it with this "IS6".


+++ Make a bench & a power supply unit +++

Until now, I have used variable stabilized power supplies as +5V and +3.3V power supplies, but since these should be used for other purposes, I decided to prepare a dedicated power supply this time for the "target board".

I bought about two "small power supply units" for "Yahoo! Auction". (AcBel 200W \ 920. shipping included, API 90W \ 798. shipping included)
. . . However, both are large and bulky.

When I looked in a corrugated board box of the junk, I found an old and small power supply unit. (NMB 280W)
(In terms of size, this was the most compact and optimal, though the two I bought were wasted)
I cut off the extra terminals and leads, and decided to use only the seven wires coming out of the "main connector".

Not only this time, but also to be able to use for other applications, the relay terminals for + 5V(Red), + 3.3V(Orange), + 12V(Yellow), -12V(Blue), 5VS(Green), GND(Black) is provided, and I connected them to the power line of the board.
And I put those on the "DAISO's low cost board" which is the bench. (Fig.13)
(As a bonus, I provided a "Soft-power SW" and a "Fan ON / OFF SW" on the "power supply unit")
With this power unit, I don't have to worry of my self about raising the + 5V power supply up to + 9V like a variable voltage type, and it may be safe !

But I made another mistake.
I soldered the "power supply lead" to the hard/solid point at the base of the "power supply connector" of the "target board", but because the lead was inadvertently twisted, it had been breaked off.
At the same time, it was peeled off to the lower pattern part. (Oyoyo !(><;?)

So, this time, I stopped to use the vinyl wire, and I used a slightly soft "single wire", and solidified at the mid ways with "hot bond"s. (Fig.14 <click>)
My (tentative) connection are + 3.3V to the 8th pin from the end on the chip - "BOWMAN" side and + 5V to the 10th and 11th pins from the end on the "video memory" side.
Now, I think that the main LSIs are supplied with "appropriate power", but I am not sure that are enough.


[2020.04.11]
PC110 junk main board, check 5

+++ 3.3V optimal injection spot found ! +++

The other day, I tentatively decided where to inject the 3.3V power supply, but this time I changed it to a proper (I think) place.

When searching for the power supply route to the memory chip (using the circuit-tester), I found that there is connectivity with one side of the two mid-sized capacitors.
(Although the "signal trace method" is usefull to identify the path (connectivity), but the power supply system could not be used because the signal/pulse waveform became dull and DC.
Such an exploration might be like that of a "yamashi/Mine explorer" searching for metal mines.
Well, I don't know what I can find it, but I think it's a must for me to have fun and patience. Lol)

I connected the 3.3V power supply there. (Fig.15)
There are two medium-sized capacitors here ! And these must be capacitors for noise removal !
So, here might be the power line !

As a result, power were supplied to the memory chips, and various (good) changes were observed.
Signals (from the CPU) can now be seen at the address input terminals of the memory where no change has been seen until now. (Fig.16 <click>)

However, the "PW-SW (power switch)" on the board does not play any role so far, but I would like to be able to use this as well.



+++ Access signal has come +++

When the 3.3V power could be supplied properly, pulsed signals could be observed at various locations on the memory chip's address terminals.

Further, an access signal can be seen in the BIOS chip terminal group. (Fig.17)
At present, only pulse-like Low signals are seen at the A0 and A1 terminals.

If further improvements are made, it may be possible to analyze the address being accessed and the data that comes out. (Fig.18 <click>)

Right now, it's still an imagination, but maybe I'll have to rewrite the BIOS data on the board.
Then I might have to worry about "0.5mm pitch soldering" again. (-.-;?)
But this is more challenging.


+++  [151-015] may be the level shifter ?! +++

When I was checking various places with oscilloscope, I found interesting signals at the terminals on both sides of U77 [151 015] ! (Fig.20 <click>)
The left and right terminals differed in "voltage level / pulse height". (Fig.19 : Combine after reduced the width only to 1/2)

The one with the lower pin number (# 11 on the left) was 3.3V, and the one with the ipper pin number (# 14 on the right) was 5V.
(The level shifter is not limited to the "one-way type" but also the "two-way type", so it is unclear which side the input or output is.)

I looked for a 24-pin "level shifter equivalent" document but couldn't find it yet.

By the way, since the CPU-486SX works with 5V and the memory works with 3.3V, the "level shifter"s may be used for the bus lines.
However, I think that the U77 [151 015] may not be doing such busy job, but rather a simpler job.
(Actually, I don't know yet)


+++ "Small liquid crystal" is driven by "M38223"! +++

In the normal "PC110", a display imitating "IBM" appears on the "small liquid crystal" immediately after the power is turned on.
At the very beginning of this experiment, I saw that displaying (Fig.1), but after that I could not see it.
So, I wish to view it again.

At first, I thought that the LSI driving this was the "NEC D17137AGT" directly under the board, but after carefully searching the route, I found out that it was "MITSUBISHI M38223E4HP (8bit 1-chip Microcomputer)".

It seems that this LSI started to operate when 3.3V was supplied, but it still has no output for display.
Apparently, the cause is that the RESET terminal remains Active (Low). So, I tried to lift the leg pins and open them. (Fig.21)
(Cutting other thin wires was avoided because it is difficult to recover.)

As a result, "display" appeared on the "small liquid crystal"! (Fig.22 <click>)
However, this is not a controlled output, so it seems that only a distorted display appears.
Somehow, I'd like to get a nice display on this "small LCD".


[2020.04.14]
PC110 junk main board, check 6

+++ Display small liquid crystal +++

Last time, to display the "small liquid crystal", I used a boldly handling of disconnecting the "RESET terminal (# 25 pin)" of the "M38223E4HP".
When looking at the data sheet / technical data for this device, it is shown that the "RESET pin" is pulled down with a resistor, and if a + voltage is applied, RESET seems to be released without any conflict.

When I looked for the actual circuit, I found that the # 4 pin location of the nearby "VT74 541" is suitable point.
So, it was forcibly pull-up to +3.3V (power supply) with a wire. (Fig.24 <click>)
After that, the display came out immediately on the "small liquid crystal" after the power was turned on. (Fig.23)

However, I didn't see the "IBM" mark that I expected.
Speaking of which, inspite of the absolute maximum rating of this device is "+ 6.5V" , it seems to be damaged becouse I applied it +9V.
So, I'm affraid that the display shape has collapsed after that, and it may have been broken the ROM pattern.

As the form of the display changes over time, the "timer" seems to be still alive. (Fig.23 changes from top to bottom)

However, there is no clock display according with the "real-time clock (RTC)".
This is one of the "important checks (POST)" before the BIOS starts working properly, so if "RTC" is not working properly, the BIOS may not proceed.
It's going to be a big problem.

I could the display on the "small liquid crystal", but (... the challenge is later piled up ...).


+++ CF access display LED +++

The display on the "small liquid crystal" was able to appear, but with this alone it was impossible to check the operating status of the entire board !
I thought about a little more way to see how the CPU works, so I tried
the "Display access to CF" that I did earlier.

The negative side of the "access display LED" is soldered directly to the #11 pin from the left, and the 330Ω positive side to the #26 pin from the left. (Fig.26 <click>)
(Because it is a bare board, such a work can be easily done ♪)

As a result, the state of the LED display shines for a moment when the power is turned on when the CF is not inserted, but then disappears.
When I put the CF (whether bootable or not), the LED stays on.
However, when the CF has a capacity of 1GB or more, it lights up after the power is turned on, but it may blink immediately for an instant.

When the capacity becomes 4GB or 16GB, it feels like the depth of the blink is deep.
However, I am a little disappointed because there is no active access.
Anyway, it turned out that it was "detecting the presence of CF" and apparently "identifying the difference in capacity".

Now, there are three display units, but it is not clear from this alone whether or not the whole is activated.
I would like to prepare something that can display on the "main liquid crystal display", but there are nothing any signal to the LCD display are not observed at this moment.


+++ ICs and LSIs on the board +++

I wanted to look at other circuits and parts a little more.
So, I remembered the list of ICs and LSIs that I analyzed and classified before, and took them out. (Fig.27, Fig.28 <click>)

What ? this is ?
It is already obvious, the identity of the "V74 541" and others were well known standard logic !
Although I remember the facts that I recorded, but myself had forgotten the “recorded content” itself.

This will make it easier for the circuit to follow, and it will also be easier to find defective ICs.
However, if the LSI has become defective, I'll give up.

Where is the "built-in 4MB flash memory" coming here ? I started to worry.
I can't find it just by looking for it. Where is it ?

. . . By the way, the video of "You Tube": "IBM PC110 Palm Top Technical Tour and Teardown" by "Beige-o-Vision" from time to time It seems that "4MB flash memory" has not been touched.


[2020.04.26]
PC110 junk main board, check 7

+++ Get the power connector +++

So far, I tried soldering the "power supply line" directly to the board through trial and error, but I wanted to use the "power supply connector" so that the connection location would not be incorrect.
However, I was suspiciously wondering if the parts of the old-fashioned machine (though it was advanced) would still remain. (
The first connector was non-conforming)

I didn't know the correct part name, but I looked for it only by looking at the photo, but I contacted a vendor (Monotarou Co., Ltd.) for the drawing and finally confirmed it. (Fig.29)

The product name is "TE Connectivity board header, 40 poles, 2 rows, straight, board-to-board 0.8mm Free Height series 5179029-1".
I also found that if I search for "TE 5179029-1" (+ header), it will come out.
The purchase cost for 4 pieces is JPY 2,548 including tax, shipping and handling. Delivery was about 10 days later.

However, this alone cannot withstand the soldering of the lead wire, so I searched for a PCB (printed circuit board) that could be reinforced separately.
There are about 4 terminals left, but the "Sunhayato SSP-83" looked just right, so I ordered only one. The cost is JPY 1,193, including tax, shipping and handling. Delivery was also about 10 days. (Fig.30 <click>)
(I think that this perts will be available in Osaka - Nihonbashi shop, but it may be safer to mail order at this time / Corona virus are growing.)

I finally got it, but I still can't "solder" between the connector and the board.
Among them, I try to be careful when conditions are good.


[2020.04.29]
PC110 junk main board, check 8

+++ Power terminal construction +++

I decided to do the work carefully and started "soldering", but again, the (upper and lower) mounting was wrong. (Fig.31)
I was trying to use the same structure for both, but I made a mistake because I tried to leave the "guide / protrusion" of the "power connector" (size and position differ on the left and right). (Fig.32 <click>)
I regret that I should have removed these guids first.

Originally, I only needed one finished product, but in fact, I was thinking of using the other one as a for "hand reference" to check the terminal position on the back side.

I don't know how to attach the terminal number of this "power connector" (since there is no silk screen printing).
So I will not decide for a while until reference information is found.

In anyways, It's a good idea to use this "connector + pitch conversion board" (= small board) for confirmation and treatment of the power terminals ♪


+++ Analysis of power supply terminal, addition of power supply terminals +++

For the terminal group on this "small board", I searched for " Additional power supply point " using "Oscilloscope" or "Circuit tester" and "LCR-T4 / Checker".
The excluded terminals are
* Terminal that repeats ON (+5V) / OFF (0V) by operating the power switch on the board (likely to output)
* Terminal that repeats ON (+5V) / OFF (0V) approximately every 0.5 seconds (likely to be an output)

I wondered if I could get any information with "LCR-T4" (although I was skeptical).
The method was to connect +5V to the #1 terminal (separated from the "power supply unit"), connect the GND to the #3 terminal, and apply the test to #2 (Target) to see the reaction. (Shown in (1) of Fig.33)

Interestingly, 3 patterns of [2 Diode] were seen (reproducibly) at 5 terminals / positions. (Fig.33)
(2): There are two positions, and it seems that these terminals can be input.
(3): In two positions, these seem to be output terminals.
(4): There is one, but I don't really understand what this means.

Referring to this state, add +5V to the terminal of (2) did. (Fig.34 <click> red circle)


+++ Improvement situation +++

Finally, when the power is turned on, the "IBM" mark and "100%" display can be seen. (Fig.35)
This means that the analog input to the "MITSUBISHI M38223E4HP" is now correct.
... However, since the RESET input of this is still forcibly pulled up to High, it is hard to say that it has become normal as a "system".
(And there is no "battery", but for some reason it seems to be properly "100% charged"! Huh? Lol)

Still, there is no output of the pending "LCD display system".
Besides, I am worried about the + 22V "supply route", but I have not fully considered it yet.
This voltage +22V is probably supplied from the "power supply unit" side, and it is supposed to control it on / off on the main board.
The control should be done by "Chips 65535A", so if "Panel OFF Mode" or "Standby Mode" is set, naturally, "output to display system" will not be output.

I can see that by looking at the terminal group "STNDBY #", "ENAVDD", "ENABKL", etc., but finding the terminal is difficult. (Fig.36 <click>)
(Slow and steady wins the race ?)


[2020.05.01]
PC110 junk main board, check 9

+++ Tracking +22V route! +++

I tried to trace the "+22V" route from the (junkized)"liquid crystal controller board" side.

The “#3 / No.3 terminal” on the board is difficult to apply with the probe attached to the circuit tester, so this time I adopted the method of soldering the lead wire to a junk controller board and clip it to one side of the tester.
So I searched around for the connection point and found it near the video chip 65535A. (Fig.37)

A slightly larger element (transistor?) Is used here, but this is probably a high withstand voltage (30V or more) and high power type.
The name can be read as [7C]. (Fig.38 <click>)

The +22V supply / injection may be from the 560Ω emitter side, and it is this [7C] that controls it.
Considering the circuit around here, I know the route I should follow next.


+++ Jig / probe fabrication +++

I want to know the features of this element [7C] !
So, I tried to improve the "3 probes" that was temporarily held. (Fig.40 <click>)
Using a "temporary fastening needle" (so-called "waiting needle") for sewing and a cushion material, if I insert the needle deeply, it will be arranged so that it will concentrate on a certain point, and if I pull it out a little, "a small three-terminal element" If it is pulled out, it will be for "large 3 terminal device".

Actually, I realized that I could solder to this "waiting needle", and it became much better.
I was thinking that it would not be possible to solder with stainless steel, so at the beginning, I intended to use a "clip-on" (obtrusive) method, but I no longer need it.
Using this, I checked if the device characteristics on the board can be understood with "LCR-T4". ... [7C], which I was aiming for, came out vividly! (Fig.39)




+++  [7C], [BH RV] identity +++

[7C] seems to be a "PNP transistor"! (Fig.41)
Uf(Vf?) is high and hFE is low, but it feels like a “high power type”.
Perhaps the breakdown voltage between CB is also large.
Well, it doesn't feel like it's broken, so it doesn't seem to need to be replaced.

Next, I will chase "+22V" from the end of "560Ω" or the emitter side of [7C].

Before that, I tried to find out to what extent the element on the substrate could be identified with this "3 probes".
The characteristics of [BH RV] at a certain point were found. (Fig.42 <click>)
It seems to be a normal "NPN transistor", but it seems to contain a diode for backrush-suppressing.
This also looks like a "high power type" in terms of size.

Even with the same [BH RV], the content displayed on the "LCD-T4" varies from place to place, but this is unavoidable for devices on a circuit board.
The content that came out neatly has little "heavy load" or "unnaturalness" around it, so I think that it is the "original characteristic".

However, I am not familiar with this checker "LCD-T4" either, so I would like to avoid relying solely on the "display contents" of this checker.
(By the way, when measuring a 2SB type transistor, different displays such as "PNP" and "NJTFT" may appear for "forward" and "backward". If I read the developer's explanation of this, I can see why, but I haven't seen it yet.)


+++ Pin number of power connector  +++

While watching
the video of "PC110" that was introduced in "Beige-o-Vision", I noticed that the connector part of "power supply module" of "PC110" was reflected.
When I took out the still image and looked closely, I could read "21" and "40" (by silk printing). (Fig.44 <click>)

With this, I can confirm the "terminal number" ♪ (Fig.43)
The "MAX786CAI" can generate "+3.3V" and "+5.0V" even from the battery voltage, but it does not have "+22V".
Does the "+22V" really generated in this "power supply module" ?


+++ What is the breakdown voltage? . . . Digression +++

When I carefully look at the breakdown voltage of the red electrolytic capacitor, I think that it is 70V (rather than 20V). (Fig.45)
Then, it seems good to think that " +22V " is built in this unit.
I also have to find out where it is injected from the "power connector" !

As an aside, " PiDP11 / 70 " introduced on the above site, I was a little interested in .
A long time ago, with the " DEC 's mini-computer, with the octal number table in one hand, while snapping the switches, write the machine code and read the paper tape. Have experience working (patiently).
Perhaps I still have the patience (or bluntness) of those days. (Bitter smile)


[2020.05.07]
PC110 junk main board, check 10

+++ Follow +22V system +++

Last time, I followed the + 22V system from the reverse side (liquid crystal side) and arrived at "PNP transistor [7C]", but from that "emitter" side to the " power connector ". I searched for a route".

Apparently, it seems to go around to the back side, so I solder a thin wire to the emitter of [7C] and connect the wire to one side of the "circuit tester probe".
Then, checking the " power connector " became easier. ♪ (Fig.47)

As a result, it was found that it was directly connected to " Power connector terminal No.12 ".
So, I connected the yellow wire there. (Fig.48 <click>)

With this, I think that the three types of power lines could be connected for the time being.
The next issue will be to follow the lines of Base of "PNP transistor [7C]".


+++ CHIPS 65535A power supply terminal, etc. +++

I was wondering if the power was properly supplied to the " VGA controller 65535A ", which is the cornerstone of the display, so remove "the surface of the printed circuit board terminal area" around the chip, I checked the condition. (Fig.49, Fig.50 <click>)

The power supply for this " 65535A " is not just one VCC , so it's hard to understand, but
The power supply terminals are
 Terminal No. 29 (Bus I / F BVCC): 3.3V amplitude, 20μsec period square wave (?)
 Terminal No. 52 (Display DVCC): + 4VDC
 Terminal No. 62 (Display IVCC): 0V
Others,
 Terminal No. 11 (STANDBY#): 0V (H / L = voltage up / down movements occur between short time after " power on ")
 Terminal No.47 (ENAVEE / BKL): 0V
 Terminal No.156 (XTALO): (no signal)
are.

It looks like the above in the steady state, but the state immediately after turning on the power may be already under control because there are terminals that move up and down violently like the " STANDBY # " signal terminal.
After a while keeping " power on " conditon, " 65535A " is also getting a little warm, so it seems that it is consuming power. . . . However, it is unknown whether it is normal operation.
Is it possible to display the "main display screen" somehow now ?
I am looking for it, but pursuing the state of " 65535A " is also the next task.

Also, I can't find " + 5V " that should have come in the "keyboard / mouse connector" terminal.
So, I have to look for the route, but before that, I have to find out what the "pin function" of this is !


+++ Pin number correspondence diagram +++

The numbering of the " power supply connector " terminals and the functions have been organized (not finally) .
Since the "Conversion board ( SSP-83 )" is sandwiched, I may mistake the location to wrong some times, so I listed all side by side. ([I] is input, [O] is output) (Fig.51 , Fig.52 <click>)
The "?" Terminal is obviously connected to the circuit on the board, so I think that there is some input / output, but it is not yet known.

The " Pin No.18, No.38 " put the square wave output (I'll say TimeBase ), but I don't know why such a signal necessary on the "power supply unit" side ?
Uhm. . . Maybe it's for "battery charge timer"?

The " Pin No.17, No.36 ", output from " Power switch " on the board ( PW-SW, * PW-SW There is b>), but this feels like outputting both outputs of the "flip-flop" as it is. (One output is the opposite phase of the other)

Later, when the power supply is switched from the "AC adapter" to the "battery", some signal is output from the " power supply unit ", and I think there is a terminal to input it. I want to find out which one is that.
This is interesting because the display may appear on the "small LCD" immediately


[2020.05.12]
PC110 junk main board, check 11

+++ Follow + 5V for the external keyboard +++

In the normal startup state of "PC110", there should be access to the "keyboard" first, and I thought that the power supply "+ 5V" was also supplied, so I made the "+ 5V" route from the PS / 2 connector side. I tried to chase it.

First, the pin number of the "external keyboard special terminal" was checked. (Fig.53)
Somehow, the ordering is not straightforward. (Bitter smile)
(Perhaps due to the circuit layout of the board, this may or may not have happened. Well, now I only chase "+ 5V", so it doesn't matter.)

I found the direct connection location on the board! It was connected to the collector of the PNP transistor [ BH RV ]. (Fig.54 <click>)

Then, looking at the collector voltage of the transistor, it is almost 0V.
Maybe something is controlled by the keyboard controller.
But, is it necessary to control the power supply of the keyboard while using it ? I doubt it, or convince myself.


+++ Base line cannot be overtaken, and a big mistake +++

To chase the Base line of [ BH RV ], I soldered a thin single wire and searched for the front and back of the main board.
However, I couldn't find it in a remarkable place.
After that, I randomly looked into it, but it was no good.

When I forcibly touched this Base wire to GND, "+ 5V" came out, but smoke came out somewhere! ? (Awful!)
Apparently, this [ BH RV ] seems to have broken, and it is in a state where it is always energized, and the voltage of all the Base, Emitter, and Collector has become "+ 5V" ? !
...When I think about it, even if "+ 5V" is always applied to the external keyboard, it shouldn't be a bad thing!
So, this transistor [ BH RV ] is broken and conductive, but it may be left as it is (until a complaint comes from somewhere).

However, as a precaution, I searched for "replacement" in the junk box, but I found a similar transistor ([ BH RR ] [ BH RJ ] Etc.) are all " PNP ". (Fig.56 <click>)


+++  [BH RV] was "PNP" ! +++

. . . A question suddenly came up here.
Is [ BH RV ] really an "NPN" ? (Because it is a characteristic that I checked while other circuits were connected on the main board, I doubt if I suspect)
[ BH RJ ] and [ BH RR ] are “PNP”(Fig.57), but only [ BH RV ] of the same shape is called “NPN” Is strange.

Therefore, I removed one [ BH RV ] near the edge from the board and examined it by itself.
...After all, it was " PNP "! (Fig.58 <click>)

When I examined these one by one, it became as follows.
 [BH RV]: PNP hFE=247 Vf=558mV
 [BH RJ]: PNP hFE=239 Vf=563mV
 [BH RR]: PNP hFE=279 Vf=602mV

These can be said to be almost the same, considering the variations in semiconductors, so they can be replaced.
But now, the emitter-collector can be connected directly, so replacement will be done at a later date.
The open circuit voltage on the Base side remains at "+ 5V", so it seems that the drive side of this is not dead.



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