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[二〇二〇年八月二十二日]
PC110用 5型VGA23-TFT化検討、着手    *English Note

Moonlightさんが見付けて来た、(より使い易そうな)5型VGA-TFTモジュールAT050TN23V.1」を、私も(「eBay」経由で)"香港の販売店"に発注していたが、それが数日で届いた。(¥8,359送料・手数料込み 品物:$40、送料$35、他)
このモジュールは、先の「AT050TN22V.1とは異なり、電源関係が内部で纏められていて、「VCC」と「VLED」の2系統だけになっているので、私達素人が使い易くなっている。

「コネクタ」のピン数も、"WVGA-TFT"と同じように、40ピンに纏められているが、「タッチ・パネル/デジタイザ」は無く、色信号線の中間に「GND線」が挟まっているので、WVGA-TFT用「中継基板」は、そのままでは使えない。(参考資料

未だ、"PCB"を製作する段階ではないので、「中継基板」は、手配線で作る予定だ。
だが、その前に、「バックライト電源」をどうするかが、大きな課題である。

今回は、その特性を簡単に調べてみた。
電圧は+5V限定で、ADJ信号のデューティ比で、輝度を変える方式のようだ。
電流は約300mA(図2[click])で、輝度はおよそ平均3μW(図1)だった。(WVGA-TFTの参考値
消費電力は、最大約1.5Wだが、通常はこの半分くらいでもいいのではないかと思う。
しかし、別途ADJ信号を用意しなければならないので、それが面倒だ。素人的には、ADJ=VCC(+3.3V)だけで働かせたい。
(ある一定量だけ電流を減らす方法としては、DE信号をFETで受けて、ADJ信号を作ることが、可能かもしれない)

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+++ 準備 +++

この「VGA-TFTモジュール(AT050TN23 V.1)」は、内部回路を通常のPCB上に、広い面積を使って組んである。
しかも、それを保護する枠が、周囲全体を囲っていて、"モジュール自体の厚み"が増えてしまっている。
これが、我々の「中継基板」を、モジュールの裏側に置けない阻害要因になっている。

実は、今まで使って来た「WVGA-TFTモジュール」は、約3cm幅のFPC上に組んであって、裏面の専有面積もそれほど大きくはない。
だから、「中継基板」を置くことが出来たわけだ。
今回も、完全封入は先の課題として置き、当面は、裏面の蓋はせずに動作を確認するだけにしたい。

この場所に、「中継基板」2枚を置く為に、「ポリイミド・フィルム」を張る。(図3)
2枚の「中継基板」は、薄い"万能基板"の上に載せて固定する。(図4[click])
更に、その基板上には、LED電源(DC-DCコンバータ)も置くようにした。
入力側「コネクタ」には、元の"廃インバータ"から切り取って来たものを使っているので、本体のバックライト用電源を、そのまま差せる。
(電源部に入っていた"セラミック・キャパシタ"は有効なので、残しておけば良かったのだが、パーツ類は全部外してしまっていて、気が付けば後の祭り)


[二〇二〇年八月二十四日]
PC110用 5型VGA23-TFT化検討、評価    *English Note

今回は、「PC110」本体と接続して、ちゃんと表示出来るかどうかを試した。
この本体は、先日3台+αで纏めて、(適価で)買ったもので、私は、これらを仮に"松"・"竹"・"梅"と名付けた。
6号機("松":約五千円-動作品)、7号機("竹":約四千円-動作品・不具合あり)、8号機("梅":約三千円-電源は入るが進行せず)で、「PC110」本体として、7号機("竹")を使うことにした。


先回、トライした5型VGA-TFT「AT050TN22 V.1程には苦労は無くて、「中継基板」を正しく接続して、外部に2種の電源を用意し駆動したら、(多少はトラブったが、やがて)まともな表示が出た!(図5)
手配線なので、"WVGA-TFTモジュール"でも出ていたジッタフリッカなどはあるが、これは「中継基板」のPCB化で改善は出来るだろう。(図6[click])
表示域は、各辺で約2〜3mm程、窓枠で隠されるが、このままでも何とか使えなくは無さそうだ。
尤も、裏側に置いた現在の「中継基板」は、裏蓋を閉めるには不向き/不可能だから、このままでは実用性は無い。
実用性を目指すには、もっと進化させねばならない。

だが、別途大きな問題が存在していた。
このモジュールは、従来のDSTN-LCDの駆動用に出力されている電源+3.3V (VCC用)、+5V (VLED用)の電流容量を上回る電力消費らしい。
だから、単純に「中継基板」を通すだけの方式では、上手く行かない。供給電圧が下がってしまって、"表示"が出ないのだ。
尤も、このジャンク"7号機:竹" が、それほど疲労困憊していなければ、「VCC」の方の電力は供給出来たのだろうと思う。

「VLED」に対して、「インバータ用電源」(10.5V、300mA以上か?)を使って、それを5Vに変換して供給すれば、余裕はありそうだ。
しかし、生憎、この「7号機」は、ヒューズが飛んでいるらしく、出力が出ていない。
他の「PC110」群も、「インバータ電源」が活きているものは少ないかもしれない。
だから、今回は、この電源は使わない。
今回の検討は、別の「直流安定化電源」を用いて行った。

蛇足だが、この「AT050TN23 V.1」の表示が、ちゃんと出ない時には、("竹"を壊したか?と心配になって)「WVGA-TFTモジュール」に繋ぎ変えて、(本体の無事を)確認していた。

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+++ 「PC110」の表示部駆動能力は? +++

この7号機:"竹"(PC110)では、「VGA-TFTモジュール」の「VCC」と「ADJ」を「PC110」の+3.3V出力端子に繋ぐ(図7)と、電圧が+2.5V近くまで下がってしまう。(図8[click])

バックライト用の電源(VLED)を、外部から供給していると、「ADJ」がその電圧でも、バックライトは点灯させられる。
しかし、「VCC」の方が下がり過ぎている為、何も表示は出ない。
「VCC」供給用として、この+3.3V以外に、+5V出力端子でも試してみたが、やはり消費電流が多い為か、電圧は2.5V近くまでドロップしてしまう。


+++ 外部電源で運用 +++

このマシンの「インバータ電源」(図10[click])から出力が来ていないことが分かったのと、+3.3V電源も、+5V電源も、負荷を掛けると電圧が急降下することが分かった。
これは、ジャンク・マシンだから止むを得ないだろう。

今回もまた、外部の「直流安定化電源」で駆動することにした。(図9)

「直流安定化電源」から「VCC(3.3V)」と「VLED(5V)」を供給している時に、それらの"電流"を調べたら、以下のごとくだった。
 *VCC(3.3V):0.16A
  VCC(2.7V):0.26A
 *VLED(5V) :0.27A
  VLED(4V) :0.33A
  VLED (3.5V):0.04A

VCC」は、徐々に約2.7V位までなら下げられそうだが、ある限界を下回ると、表示が消える。
これは「VCC」を入れ直すと、復活する。
「VCC」を高くすると"コントラスト"が強くなり、下げると弱くなる。
また、"ジッタ"なども、それに応じて、多くなったり少なくなったりする。

VLED」の電圧は、仮仕様書では、min4.8Vとなっているが、この7号機:"竹"では、(途中で、特異点があるが)min3.5Vまで下げられた。
その時の画面は、鮮明ではあるが、暗い!
つまり、この方法でも、輝度調整が出来そうに思える。
しかし、途中に特異点があるので、あまり良い制御方法ではないかもしれない。

(現在休業中の)「インバータ電源」だが、多分、新しいヒューズと交換/亀亀すれば、直せるだろうと思う。
あるいは、その修理の時に、ヒューズの代わりに、約20Ω(1〜1.5W)位のドロッパ抵抗を入れれば、必要な5Vは取り出せるだろうし、電源保護用にもなる。
しかし、この5Vから、更に3.3Vを取り出そうとするなら、抵抗では拙い。
やはり、修理の時に、此処に(2〜3W位の)「5Vレギュレータ」を入れられないかどうか検討するのが賢明だろう。
(だが、電源部にまで、本体を分解するのは、気が進まないなぁ)


+++ VGA画面にして分かったこと +++

今まで、WVAG画面では、きちんと表示されていたので気が付かなかったが、VGA画面にすると、"ct65535c"では、画面の右端が欠けることが分かった。(図11)

これを、Moonlightさんから貰った、データ群(クロック周波数をダウンさせるなどの処置が加えられている)で置き換えた"ct65535v"で表示させてみると、右端は欠けることなく、ちゃんと表示される。(図12[click])

ただ、今の処、両者にはそれぞれの問題点があって、"ct65535c"ではフリッカが目立ち、"ct65535v"ではジッタが目立つことだ。
"ジッタ"の方は、「中継基板」をPCB化すれば、ほぼ無くせるようなので、そちらに期待したい。
更に、Moonlightさんの"VPATCH"が完成すれば、"ct65535c"は、いずれお払い箱になる運命だ。

しかし、自分で問題点が分かっていれば、実験中は困ることもないから、もう少し使い続けよう。
これは、XRレジスタのどれかを調整すれば、直せるだろうと思うので、その内、修正しよう。


+++ 表記間違い? +++

資料を見ながら、[U to D]は"GND"、[L to R]は"VCC"と唱えながら接続したのだが、表示させてみると、ありゃ逆様!?(図13)
試行錯誤しながら、繋ぎ替えてみると、両方とも"VCC"が正解だった。(図14[click])

この資料は暫定だそうだから、仕方がないのかな?
しかし、電流値で「TBD」が多いのは困ったものだ。

まぁ、LEDの電流-輝度特性は、日進月歩で、まだ安定はしていないのかもしれないが、このモジュールは、電力消費量を重視するハンディ/ポータブル機(例えば、ナビ機)メーカへの売り込みは、難しいのではないかな?!
結局、行き着く先は、電力消費を問題にしない"据え置き型機器"向けになってしまうのかもしれない。


[二〇二〇年八月二十八日]
PC110用 5型VGA23-TFT化検討、再進    *English Note

実は、この7号機:"竹"の"VGA23-TFT化"は、電源不足の問題があって、一度、終了を決めた。
もし、「インバータ電源」が使えれば、電力不足は解消出来そうだが、生憎、このマシンはヒューズが切れていて、その電源が使えないからだ。

だが、ヒューズが飛んだ「インバータ電源」を比較的容易な手順で復活させる妙案を思い付いて、やってみたら上手く行ったので、俄然、"VGA23-TFT化"を進める意欲が、湧いて来た!
今回の記事は、その取り掛かりの前段階まで。

「インバータ電源」のヒューズを"正しく補修(交換または付加)"するには、「Beige-o-Vision」氏のYouTube動画を拝見しても分かるように、殆ど完全に近い処まで分解しなければならない。
しかし、こんな作業は、私には難しいし、嫌だ!何とか、もっと楽に出来ないものか?

...偶々、8号機:"梅"の「インバータ・コネクタ」が上から覗ける位置にあった。
それと、別途、「電源モジュール」とを照らし合わしてみたら、(ズバリ!)「ヒューズ」の両端が分かった!
片方は、コンデンサのプラス側で、相手は、勿論、コネクタのNo.1ピンだ。
その両方を繋げば、「インバータ電源」は復活させられる!

そこで、この7号機:"竹"から、必要最小限の部材(裏ケース、マイク・カバー、ヒンジ・カバー、キーボード・ケース、ビス類)(図16[click])を外し、「補修部品」を半田付けした後、再度組み直した。
此処に取り付ける「補修部品」として、あれこれ考えたが、通常なら、リード線付き「ヒューズ」かもしれない。
だが、今回は、(偶々、ジャンク箱で見付けた小抵抗)1.9Ω抵抗で接続した。(図15)

もし、この電源をLED電源(5V、0.27A)に使う場合、電圧降下分(10V-5V)/必要電流(0.27A)の抵抗(約18Ω)を入れておけば、"電源保護対策"や"放熱分散対策"にもなる。
あるいは、出力として+5Vを取り出すなら、500mA〜1A程度の「3端子レギュレータ」を置くことが必要だ。
横幅が9mm以下の"TO-126型パッケージ"なら、何とか組み込めるだろうが、生憎、300mAのものしか無い。
TO-220型なら、電流容量は十分だが、サイズが大き過ぎる。

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+++ 端子の位置、出力の確認、 +++

半田付けすべき端子の位置は、(図15の)"D30"というシルク印刷が見える直ぐ傍が、「出力平滑コンデンサ(赤色)」のプラス10V端子だ。そして、その直ぐ隣が、GND端子。(図17)
本体の上から、テスタ棒を差し込んで、各端子を測ったら、それぞれの電圧が確認出来る。

ヒューズ代用の低抵抗で接続した出力端子を、端部のコネクタ側で測ったら、間違いなく+10Vが出ていた。(図18[click])
よし!これなら、これを、"TFTモジュール用電源"として使えそうだ!

...実は、"VGA23-TFT"だけでなく、これを、"6型WVAG-TFT用電源"として利用出来ないかを、考慮中。
PC110」によっては、"電源部の力量不足"で、6型WVAG-TFTが駆動出来ないモノがあるからだ。それへの対処に使えそう。


+++ 「中継基板」を左空間へ +++

"+10V電源"が確保出来ることが分かったので、「中継基板」をモジュールの背中に山積みにせず、左側の空きスペースに押し込む工夫をしてみた。

横幅は狭いけれども、線群を積み重ねる方式にすれば、手配線なら、16,17本位の付線は可能だろう。(図20[click])
「コネクタ付き基板」2種、2枚を切削・加工して、「FFCコネクタ」との位置合わせをしてみた。(図19)

右側の空間に、市販の廉価な「DC-DCコンバータ・モジュール」を置こうとしたが、幅10mmなので、約1、2mm程はみ出る。このタイプは、無理かな?
此処は、もう少し工夫や探索が必要だな。


[二〇二〇年八月三十日]
PC110用 5型VGA23-TFT化検討、電源    *English Note

右側の空き空間に、「DC-DCコンバータ」を2個置こうと考えたが、幅が足りないので、取り敢えず、モジュールの背中におくことにした。
それと並行して、(市販・既製品の)「中継基板」を左側の空間に納まるように加工して、手配線で仕上げた。 それらを併せて、全体の動作確認をしておいた。

「DC-DCコンバータ」は、後で少しスリムなものを購入したので、それと入れ替えたら、ちゃんと右空間に収まった。(図21)(2個¥720送料込み)
それによって、(厚目の)「VGA-TFTモジュール」で、やっと裏カバーを閉じることが出来た。
結果は、成功だが、当初の見込み通り、画面の右側が 6o程、窓枠で隠される。(図22[クリック])
実は、上下画面も、約3mmずつ隠されてはいるのだが、気にしなければ、このままでも使用に耐え得ると思う。

ところが、それが裏目に出て、何処かのショートを誘発して、7号機:"竹"が死亡してしまった!

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+++ 「中継基板」の加工と手配線 +++

(これまで、空間の制限を受けずに済んでいた)既製の「中継基板」も、狭い空間に収めるとなると、切削加工が必要になる。(図24[クリック])

FFC(Flexible Flat Cable)との結合状態も勘案(図23)しながら、切断するラインを決めて切断し、両方の基板間を、手で半田付けして、結合配線をした。
しかし、どうしても無理な所は、"FFCの曲げ"や"モジュール位置"の変更で、対処した。

尚、「30ピン、40ピンコネクタ」は両方共、"下側ピン型”を使用している。
また、配線個所を間違えないように、"ピン番号"を細文字で印刷した紙片を張り付けておいて、半田付け配線をした。
(そのお蔭で、今回は1本も配線間違いをせずに済んだ♪)


+++ 2電源の設定、そして死亡 +++

使った「DC-DCコンバータ」は、超小型の"降圧型のモジュール"で、電流容量は不明だが、300mA程度は取れると思う。
これらは、半固定VRで調整が可能なので、(固定式にせず)「ADJ」を選択した。
(「EN」端子は、放置のままで、良いようだ)
尚、3Vの方は、通常なら+3.3Vに設定するのが常道だが、私の「AT050TN23 V.1」では、少し下げた方が、ノイズ/ジッタが減るようなので、およそ3.1Vに設定した。(図25)

これで、表示が出るようにして、数時間"エージング"をしてみたが、特に異常は見られなかった。
この後、LCDケースをして、やっと完成の姿を確認した。(図26[クリック])

...ところが、その際、「中継基板」とモジュールの金属部との間で、何処かがショートしたらしく、やがて、表示が出なくなり、本体も正常に働かなくなってしまった。
何とまぁ、この7号機:"竹"も、"不動ジャンク"の仲間に入ってしまった!(トホホ)


[二〇二〇年九月三十日]
PC110用 5型VGA23-TFT化検討、修理    *English Note

実は、7号機:"竹"は死んではいなかった。(私の誤認だった)
現在も、立派にテストベンチ役を果たしてくれている。

ところが、その"ベンチ"で「ct65535d.exe」をテストしている時に、「AT050TN23V.1」の補修したFPCの断線部が、再び断線して修復不能になってしまった。(図28[クリック])
今回は、その"断線FPC"を剥がして、基板パターンに、直接「0.5mmピッチ 下ピン型40ピン・コネクタ」を半田付けするという方法で、修理してみた。(図27)

結果は、上手く行ったようで、修理・接続は、完璧!?
「コネクタ」は、基板側に細い両面テープを敷き、その上に張り付けるように、固定した。
(その後で、ピン群の半田付けをした)
また、「コネクタ」両側を、"木工用ボンド"で留め、更に、「ポリイミド・テープ」で押えるようにした。
(ただ、どの程度の固定強度があるかは不明だが)

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+++ 修理の光と影 +++

7号機:"竹"と繋いで、その表示を見た。

"ct65535d.exe"の良効果もあって、文字画面、画像画面共に、ジッタフリッカも無く、鮮明に表示出来ている。(図29)

しかし、残念だが、丁度コネクタの下辺りに、暗い影が出ている。(図30[クリック])
これは、どうやら「コネクタ」や「FFC」をテープで押し付けているので、その圧力で液晶ガラスが歪んでいる為らしい。
それらを緩めて、浮かせれば影は消えるだろうが、「コネクタ」の固定力を落とすので、その処置は保留しておきたい。
まぁ、貴重な「VGA23-TFTモジュール」が、活き返っただけで、好しとしよう!


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[August 22, 2020]
5-inch VGA23-TFT for PC110 Examination Start

Mr.Moonlight found out the (easier to use) 5-inch VGA-TFT module "AT050TN23V.1.
So I was ordering from a "Hong Kong store" (via "eBay") and it arrived in a few days. (\8,359 shipping and handling included. items: $40, shipping $35, etc.)

This module is different from "AT050TN22 V.1" in the previous section.
Only two power systems "VCC" and "VLED" are available, making it easy for us amateurs to use.

The number of pins on the "connector" is also grouped into 40 pins like "WVGA-TFT", but there is no "touch panel/digitizer".
Since the "GND line" is sandwiched between the color signal lines, the "relay board" for WVGA-TFT cannot be used as it is.
(Reference material by Mr.Moonlight)

Since we are not in the stage of making "PCB" yet, we plan to make "relay board" by hand wiring.
But before that, what to do with "backlight power supply" is a big issue.

This time, I briefly examined its characteristics.
The voltage is limited to +5V, and it seems that the brightness is changed by the duty ratio of the ADJ signal.
The current was about 300mA (Fig_2 : click) and the brightness was about average 3μW (Fig. 1). (WVGA-TFT reference value)
The maximum power consumption is about 1.5W, but I think that about half of this is usually enough.
However, it is troublesome because you have to prepare an ADJ signal separately. For amateurs, I want to work only with ADJ=VCC(+3.3V).
(As a way to reduce the current by a certain amount, it may be possible to receive the DE signal with a FET and create the ADJ signal)

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+++ Preparation +++

This "VGA-TFT module (AT050TN23 V.1)" has a built-in internal circuit on a normal PCB with a large area.
Moreover, the frame that protects it surrounds the periphery, increasing the "thickness of the module".
This is an obstacle that prevents us from placing our "relay board" behind the module.

Actually, the "WVGA-TFT module" I have been using so far is built on an FPC with a width of about 3 cm, and the area occupied by the back side is not so large.
That's why I could put the "relay board".
Again, we will put complete encapsulation as a previous issue, and for the time being, we would like to check the operation without covering the back cover.

Put "polyimide film" to place two "relay boards" in this place. (Fig_3)
The two "relay boards" are placed and fixed on a thin "universal board". (Fig_4 [click])
Furthermore, the LED power supply (DC-DC converter) is also placed on the board.
Since the input "connector" is the one cut out from the original "waste inverter", the power supply for the backlight of the main unit can be directly connected.
(The "ceramic capacitor" that was in the power supply was effective, so I should have left it, but all the parts have been removed.)


[August 24th, 2020]
5-inch VGA23-TFT for PC110 Review, Evaluation

This time, I tried connecting with "PC110" main body to see if it can actually display on the VGA-TFT module.

This main unit bought at a reasonable price with other 2 units +α the other day, and I tentatively named them “Pine”, “Bamboo”, and “Plum”.
Unit 6 ("Pine": about \5,000 - working), Unit 7 ("Bamboo": about \4,000 - working, but some defective), Unit 8 ("Plum": about \3,000 - power is turned on, but not work) , I decided to use Unit 7 ("Bamboo") as the main body of "PC110".


This was not so difficult as I tried the last time, 5-inch VGA-TFT "AT050TN22 V.1".
I connected "relay board" properly with my soldering, and driving with prepared outside two kinds of power supplies, (although it was a little troubled, but soon) I got a decent display ! (Fig_5)
Since it is manual wiring, there are jitter and flicker which were also shown in "WVGA-TFT module", but this is it will be possible to improve by using PCB as the "relay board". (Fig_6 [click])
The display area is hidden by the window frame by about 2 to 3 mm on each side, but it seems that it can be used even if it is left as it is.
However, the current "relay board" placed on the back side is unsuitable/impossible to close the back cover, so it is not practical as it is.
To be practical, I have to evolve more.

However, there was a separate big problem.
This VGA module seems to consume more power than the current capacity of the power supply +3.3V (for VCC) and +5V (for VLED) output for driving the original DSTN-LCD.
Therefore, the method of simply connecting the "relay board" does not work.
The "display" does not appear because the supply voltage has dropped.
However, if this "Bamboo" does not have so much fatigue, I think that the power of "VCC" had be supplied.

If I use "Inverter power supply" (10.5V, 300mA or more ?) for "VLED", it will be possible to convert it to 5V and supply it.
However, unfortunately, this "Bamboo" seems to have a blown fuse, and no output is.
In other "PC110"s, the "inverter power supply" may not be active.
So, I don't use this power supply.
This time, I used another "DC stabilized power supply".

When the display of "AT050TN23 V.1" does not appear properly, I'm worried that this "Bamboo" has been destroyed ?
So I changed it to "WVGA-TFT module" and confirmed (the safety of the main body).

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+++ What is the display drive capacity of the “PC110”? +++

In the Unit 7 : "Bamboo" (PC110), set "VCC" and "ADJ" of "VGA-TFT module" to "PC110". When connected to the +3.3V output terminal (Fig_7), the voltage drops to near +2.5V. (Fig_8 [click])

If the power supply (VLED) for the backlight is supplied from the outside, the backlight can be turned on even if "ADJ" is at such low voltage.
However, since "VCC" is too low, nothing is displayed.
In order to supply "VCC", I also tried using +5V output terminal other than +3.3V, but the voltage drops to around 2.5V, probably because of the large current consumption.

Is the supply capacity of "PC110" much small ? Or is the consumption of "AT050TN23 V.1" much large ?


+++ Operated by an external power source +++

It was found that no output was coming from the "inverter power supply" (Fig_10 [click]) of this "Bamboo", and that both +3.3V and +5V power supply drastically dropped when a load was applied.
It's a junk machine, so it's inevitable.

This time also, I decided to drive it with an external "DC stabilized power supply". (Fig_9)

When "VCC (3.3V)" and "VLED (5V)" are being supplied from the power supply, I checked their "current", and the results were as follows.

 *VCC (3.3V): 0.16A
  VCC (2.7V): 0.26A
 *VLED (5V): 0.27A
  VLED (4V): 0.33A
  VLED (3.5V): 0.04A

VCC" can be gradually lowered to about 2.7V, but when it goes below a certain limit, the display disappears.
This will be revived by reentering "VCC".
The higher the "VCC", the stronger the "contrast", and the lower it becomes weaker.
Also, "jitter" etc. will increase or decrease accordingly.

The voltage of "VLED" is min4.8V in the provisional spec., but in the Unit 7: "Bamboo" it was lowered to min3.5V (there is some singular point in middle way).
The screen at that time is clear but dark !
In other words, it seems that the brightness can be adjusted by this method as well.
However, it may not be a good control method because there is a singular point in the middle.

(Currently closed) "Inverter power supply", but maybe I can fix it if I replace it with a new fuse.
Or, at the time of repair, if I insert a dropper resistor of about 20 Ω (1.0W ~ 1.5 W) instead of a fuse, I'll be able to take out the necessary 5V, and it will also be for power supply protection.
However, when I try to extract 3.3V from this 5V, it is not good with resistors.
After all, it would be wise to consider whether I can put a "5V regulator" (around 2 to 3W) here when repairing.
(But I don't feel like disassembling the main body to the power supply.)


+++ What I found on the VGA screen +++

Up until now, I did not notice that it was displayed properly on the WVAG screen, but when I switched to the VGA screen, I found that "ct65535c" lacked the right edge of the screen. (Fig_11)

When I try to display it with "ct65535v" which replaced with a data set by Mr. Moonlight, the right edge is displayed properly without being cut off. (Fig_12 [click])

However, as of now, both have their own problems.
In "ct65535c", flicker stands out, and "ct65535v jitter is noticeable in ".
"Jitter" can be almost eliminated by converting the "relay board" to a PCB, so I would like to expect that.
Furthermore, when Mr.Moonlight's "VPATCH" is completed, "ct65535c" will eventually become a payment box. It is.

However, if I know the problem, I'll not have any problems during the experiment, so let's continue using it for a while.
I think that this can be fixed by adjusting any of the XR registers, so I will fix it.


+++ Wrong notation? +++

While looking at the materials, I connected while saying "U" to "D" as "GND" and "L to R" as "VCC".
But, the screen was different situation. (Fig_11)
After trial and error, I tried to reconnect and found that "VCC" was the correct answer for both. (Fig_12 [click])

Since this document seems to be tentative, is there no help for it ?
However, it is a problem that there are many "TBD" in the current value.

Well, the current-brightness characteristics of LEDs may be moving improve on day by day and may not be stable yet.
However, does this module not difficult to attack the market of handy/portable device (eg, navigation device) manufacturers who place importance on power consumption ?
After all, the destination may be for "stationary equipment" where power consumption is not a problem.


[August 28, 2020]
5-inch VGA23-TFT for PC110 Study and Resume

Actually, this No.7:"Take / Bamboo"'s "VGA23-TFT" has a power shortage problem, so I decided to end it.
If the "inverter power supply" can be used, it seems that the power shortage can be resolved, but unfortunately, this No.has a blown fuse and its power supply cannot be used.

However, I came up with a good idea to restore (a fuse blowed)"Inverter power supply" with a relatively easy procedure, and when I tried it, it went well, so suddenly "VGA23-TFTized motivation to proceed"" came up !
This article is up to the stage before the work.

To correctly repair (replace or add) the fuse of the "inverter power supply", As we can see on the YouTube video of "Beige-o-Vision, assemble might be almost completely decomposed.
However, this kind of work is difficult for me ! Is there something I can do more comfortably ?

... Coincidentally, No.8:"Ume / Plum"'s "inverter connector" was in a position that could be seen from above.
Also, when I compare it with power module, it was (severely !) both ends of the fuse. I found !
One is the positive side of the capacitor, and the other is, of course, the connector No.1 pin.
"Inverter power supply" can be restored by connecting both point !

So, from this No.7: "Take / Bamboo", remove the minimum necessary components (Bottom case, Microphone cover, Hinge cover, Keyboard case, screws) (Fig_16 [click]), and perform "Repair". After re-assembling the parts, they were reassembled.
I thought about this as a "repair part" to be attached here, but in the normal case, it may be a "fuse" with a lead wire.
But this time, I connected it with a 1.9Ω resistor (a small resistor I found in a junk box by chance). (Fig_15)

If this power supply is used for LED power supply (5V, 0.27A), insert a voltage drop (10V-5V)/required current (0.27A) resistance (about 18Ω) If you do so, it will also be a "power protection measure" and a "heat dissipation dispersion measure".
Or, if you want to take out +5V as an output, you need to put a "3 terminal regulator" of about 500mA to 1A.
The "TO-126 type package" with a width of 9mm or less could be incorporated, but it's not over 300mA when I add the +3.3V supply.
The "TO-220 type" has sufficient current capacity, but its size is too large.

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+++ Terminal position, output confirmation +++

The position of the terminal to be soldered is (of Fig_15) "D30", right next to the silk-printed area, the plus 10V terminal of the "output smoothing capacitor (red)". And right next to it is the GND terminal. (Fig_17)
From the top of the main unit, insert the tester bar and measure each terminal, then I could check each voltage.

When I measured the output terminal connected with a low resistance as a substitute for the fuse at the connector side at the end, it was definitely +10V. (Fig_18 [click])
Alright! If this is the case, you can use this as a "power supply for the TFT module"!

. . . Actually, we are considering not only "VGA23-TFT" but also this "6-inch WVAG-TFT power supply".
This is because, depending on "PC110", the 6-inch WVAG-TFT cannot be driven due to "insufficient power supply". It can be used to deal with it.


+++ "Relay board" to the left space ++

I found that "+10V power" could be secured, so I tried to push the "relay board" into the empty space on the left side instead of stacking it on the back of the module.

Although the width is narrow, if you use a method of stacking wire groups, you can connect about 16 or 17 wires if you use manual wiring. (Fig_20 [click])
I tried cutting and processing 2 types of "PCB with connector" and aligning with "FFC connector". (Fig_19)

I tried to put a commercially available low-priced "DC-DC converter module" in the space on the right side, but since it is 10 mm wide, it protrudes about 1 or 2 mm. Is this type impossible ?
I need a little more ingenuity and exploration here.


[August 30th, 2020]
5-inch VGA23-TFT conversion for PC110 Consideration, power supply

I thought of putting two "DC-DC converters" in the empty space on the right side, but I decided to put them on the back of the module because the width was not enough.
At the same time, the "relay board" (commercially available/off-the-shelf) was processed so as to fit in the space on the left side, and finished by hand wiring. The operation of the whole was confirmed by combining them.

I bought a little slimmer DC-DC converters later, so I replaced it and it fits in the right space. (Fig_21) (2 pieces \720 including shipping)
As a result, I was able to finally close the back cover with the (thick) "VGA-TFT module".
The result is Success, but as expected, the right side of the screen is hidden by a window frame by about 6 mm. (Fig_22 [click])
Actually, the upper and lower screens are hidden by about 3mm each, but if I don't mind, I can still use them as they are.

However, it backfired and triggered a short circuit somewhere, and No.7:"Bamboo" died. !!

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+++ Processing of "relay board" and manual wiring +++

Even a ready-made "relay board" (which used to be free of space restrictions) needs to be cut when it is placed in a narrow space. (Fig_24 [click])

Taking into consideration the state of connection with an FFC (Flexible Flat Cable) (Fig_23), the line to be cut was determined and cut, and both boards were soldered by hand to form a connection wiring.
However, if it was impossible, I dealt with it by changing "FFC bending" and "module position".

Both "30-pin and 40-pin connectors" use the "lower pin type".
Also, in order not to make a mistake in the wiring location, a piece of paper with the "pin number" printed in fine letters was attached, and the wiring was done by soldering.
(Thanks to that, I did not make any wiring mistake this time♪)


+++ 2 power supply settings, and death +++

The "DC-DC converters" I used is an ultra-compact "buck-down module" whose current capacity is unknown, but I think it can get about 300mA.
These are adjustable with semi-fixed VR, so I chose "ADJ" (not fixed).
(The "EN" terminal seems to be good as it is.)
For 3V, it is normal to set it to +3.3V, but in my "AT050TN23 V.1", lowering it will reduce noise/jitter, it set to about 3.1V. (Fig_25)

With this, I tried to "aging" for several hours with the message displayed, but nothing unusual was seen.
After this, I set the LCD case and finally confirmed the appearance. (Fig_26 [click])

... However, at that time, it seemed that there was a short circuit somewhere between the "relay board" and the metal part of "the module", and eventually the display disappeared and the main body also stopped working properly.
Oh my god (Tohoho!), this No.7:"Bamboo" has also joined the immovable junk !


[2020/09/30]
5-inch VGA23-TFT for PC110 Examination and repair

In fact, No.7: "Bamboo" wasn't dead. (It was my misunderstanding)
Even now, it plays a good test bench .

However, when testing " ct65535d.exe " on that "bench", " AT050TN23V.1 The repaired FPC disconnection part of was disconnected again and became irreparable. (Fig_28[click])

This time, I tried to repair it by peeling off the "disconnected FPC" and soldering the "0.5mm pitch lower pin type 40pins connector" directly to the board pattern. (Fig_27)

The result seems to have worked, repair and connection is perfect !?
The "connector" was fixed by laying a thin double-sided tape on the substrate side and sticking it on it. (After that, the pins were soldered)
In addition, both sides of the "connector" were fastened with "wood glue" and further covered with "polyimide tape".
(However, it is unknown how much fixing strength it has)

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+++ light and shadow after repair +++

I connected it to No.7:"Bamboo" and saw the display.

Due to the good effect of " ct65535d.exe ", both on the character and the image screen, there was no flicker and jitter , so it could be displayed clearly. (Fig_29)

However, unfortunately, a dark shadow appeared just behind of the connector. (Fig_30 [click])
It seems that this is because the "connector" and "FFC" are pressed with "polyimide tape", and the liquid crystal glass is distorted by the pressure.

If I loosen them and float them, the shadows will disappear, but it will reduce the fixing force of the "connector", so I would like to suspend the treatment.
Well, the precious " VGA23-TFT module " has just come back to life, so let's like it!


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