[030118]
CE300を、顕微カメラにしてみました.
先日から、2つの486SX CPU表面をルーペで覗きながら、比較しようと頑張っていましたが、それはなかなかに、難しい事でした。
ハードコピーで比較すれば楽だろうと思ったので、色々トライした挙げ句の果て、CE300(PC110専用デジカメ)に22倍ルーペをくっ付けたもので、顕微写真を撮ってみました。ルーペのくっ付け方は、はなはだずぼらなセロテープ止め。これの前方に、被写体を近接させて置きます。本体には、TP230Csを使いました。
光の当て方にも依りますが、何とか分析できそうな写真が得られました。
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顕微カメラ、夢想と現実.
まず、被写体の置き場所が、PC本体の前か後ろに限られてしまいます。それと、X-Y位置調整が限定され、十分なマイナスY方向移動ができない(つまり、机の中にまでは押し込めない!)のがちょっと辛い処ですが、少しは移動可能。(位置調整のメカは、模型用のギアなどを使って工夫すれば何とかなるでしょう)
また、光源に関しては、最近では小型の白色高輝度LEDなどもありますから、適当な照明具を作るのはそれ程難しくないと思います。(やれば、良いのができそう)
とまあ、やりたかった事は色々あるのですが、実際は?
土台に粘着ゲルを貼り付け、それに被写体をくっ付けて動かしながら位置調整をするだけ。照明は、普段使っている蛍光球付きアーム・ライトで、間に合わせました。詰まる処、まったくの手抜き構成でした。(^^?
デジカメの差異.
右の写真、左側は、前にCASIO QV2900UXの最大倍率で撮ったもので、その右側が、CE300に22倍のルーペをくっ付けて撮ったものです。
QV2900もよく健闘していますが、CE300+22倍の方が、(レンズ位置不適正で)多少歪みはあるものの、ややシャープなようです。
QV2900では、少し離れた位置から撮影できるので、照明を比較的均一にし易いのですが、CE300+22倍の方は、照明の仕方が結構難しかったです。
微細パターンの比較
上記の手抜き顕微カメラで、RIOS版とQFP版486SX CPUの右部パターンのハード(ソフトでもある)コピーが得られたので、それらの比較をしてみました。
これは、"RIOS版486SX CPUには、QFP版に無い追加の周辺回路があるか否か?"について、未だ多少疑念が残っていたからです。(本来、PC110項での課題なのですが、ついでですから、ここで書いてしまいましょう)
結局、ボンディング・パッド近傍のパターンの写真比較では、殆ど差異は見られず、ほぼ同一である事から、RIOS版に特別な周辺回路は入っていない、との確信を得ました。(ただ、断言はできませんが)
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